放射線部感染対策

 

放射線部における院内感染の可能性のある患者の検査は、事前に主治医が責任をもって、その旨を各検査室に連絡する。

 一般撮影:オーダリングに入力。

   予約検査・治療:直接各検査室に連絡し、日程を決定する。

肺結核が疑われる患者の検査

1)    一般撮影:

喀痰塗抹陽性の場合、感染病棟でのポータブル撮影を行うことを原則とする。撮影室で検査を行う場合は、患者はサージカルマスクを着用し、医療従事者はN95マスクを着用する。原則としてその日の最後に撮影する

2)    透視・血管造影・CTRI検査:

検査は依頼医師が感染制御部に連絡し、指示を仰いだ後に放射線部検査室に連絡する。検査は原則としてその日の最後、できれば週末に行う。検査中は、職員はN95マスクを着用し、空気清浄機を使用する。

3)    MRI検査:

MRIは磁場の関係上、空気清浄機を検査室内に設置できない。検査を行う場合は、依頼医師がICTスタッフの許可を得た後にMRI検査室に連絡する。検査の順序は2)と同様。

4)    時間外検査:

感染病棟を除くその他の検査は、依頼医師がICTスタッフに連絡し、指示を仰ぎ放射線部当直者に連絡する。

撮影後に肺結核が判明した場合

主治医は下記の連絡体制に従い至急連絡する。

多剤耐性菌感染防止対策(MRSA、多剤耐性緑膿菌など)

撮影室

1)    照射録の確認(感染症等)

2)    患者ごとの手洗い、一処置一手洗いの徹底。

3)    排菌患者はできるだけその日の最後に撮影を行う。

4)    必要に応じてディスポシーツ、ビニール袋、手袋等を使用する。

5)    感染患者撮影後、消毒用アルコールで装置及び触れた部位の清拭

 

ポータブル撮影(病室撮影・ICUNICU)

1)    始業時ポータブル装置の清掃

2)    患者ごとの手洗い、一処置一手洗いの徹底。

3)    照射録の確認(感染症等)

4)    病棟での排菌の有無の確認(病棟の看護師との連携)

感染症患者の撮影

易感染者の撮影

l 一患者一手洗いの徹底

l カセッテはビニール袋に入れて撮影

l 撮影後、消毒用アルコールでカセッテの清拭

l ポータブル装置の清拭

l 撮影前、消毒用アルコールでカセッテの清拭

l 清拭後、手洗いを行い撮影

ポータブル装置に以下を表記し、注意を喚起している

l 一患者一手洗いの徹底

l 感染患者撮影後、カセッテの清拭

l 易感染患者撮影前、カセッテの清拭

感染症の記載のない場合でも、感染症患者の撮影と同等に行う。

 

手術室

1)    術衣に着替え、手洗いの徹底

2)    感染の有無の確認

3)    カセッテはビニール袋に入れて撮影

4)    撮影後、消毒用アルコールで使用カセッテの清拭

5)    一患者一手洗いの徹底(特に同時撮影依頼の時注意)

6)    手術室の術衣で手術室より外に出ない

疥癬感染防止対策

1)    手袋・エプロンを装着する。(前後で流水・石鹸使用し手洗いを行う)

2)    検査室ではディスポシーツを使用し、カセッテ使用の際はビニール袋に入れて撮影を行う。