■リハビリテーション部の感染対策
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■患者情報の入手と周知 |
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1) リハビリテーション部の感染対策は、 2) ICTスタッフ会議とリスクマネージャー連絡会議により感染対策について情報を入手し、随時、リハビリテーション部ミーティングで決定事項や対策を周知する。 3) リハビリテーション科への院内紹介患者の感染情報は、@主治医からの情報、Aリハ医診察時のカルテ情報、B担当セラピストによる情報収集、C病棟での情報収集、Dカルテの患者基本情報から随時入手し、担当リハ医とセラピストで情報を確実に共有し予防策をとる。
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■予防 |
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1)
予防策は、手指衛生(手洗い・手指消毒)を中心とした標準予防策(スタンダードプレコーション)が基本となる。(感染対策マニュアル参照) 2) どのような予防策をとるか判断困難な場合は、主治医、リハ医、リハビリテーション部リスクマネージャー、ICTに相談し確実な対応を行う。 |
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■患者のリハビリテーションに用いた器材の取り扱い |
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1)
物理療法機器 ホットパック機器…ホットパックを包むタオルは使用後に交換し、洗濯を行う。 低周波機器…接触端子部分の使用前にアルコール消毒やディスポーザブル電極使用を行う。 超音波機器…接触端子部分と機器周辺の清拭を行う。 光線療法機器…機器周辺の清掃とアルコールによる清拭を行う。 過流浴装置…使用時に湯を貯め、終了後清掃・排水を行う。 2) 理学療法・作業療法・言語聴覚に関する機器・器材 平行棒・治療台・マット・傾斜台・エルゴメーター・トレッドミル・テーブル・車椅子など …環境用クロスで毎日清拭行う。耐性菌検出患者では使用後に清拭を行う。 嚥下練習で使用するスプーン等の器材など …使用後、外注へ洗浄依頼。 3) 補装具(短下肢装具や杖など)・自助具(リーチャーなど)・巧緻動作練習用具など …使用後環境用クロスで清拭を行う。 4) 血圧計、パルスオキシメーター、聴診器 …使用後アルコールにて消毒する。感染者の測定については、病棟の感染者用を使用する。 5) 血液、体液、分泌物、排泄物などで汚染したリハビリ室の物品について …個人防護具を着用し処理する。 …詳細は感染対策マニュアル参照 その他は感染対策マニュアル参照 |
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■環境管理について |
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1) リハビリ室 リハビリ室の清掃は毎日行う。患者がよく触れる場所や機器を中心に行う。 クッションカバーは週1〜2回交換する。 バスタオルは患者毎に交換し、使用後は洗濯を行う。 Think・リハメイト端末も1日1回以上清拭を行う。 床などに付着した血液・喀痰等は、手袋を着用しペーパータオルで拭き取った後に必要であればその部位を次亜塩素酸ナトリウムにて清拭消毒する。 その他は感染対策マニュアル参照 2)
リネン・洗濯 詳細は感染対策マニュアル参照 3)
患者配置 (1)
易感染者(化学療法・ステロイド療法中、低栄養状態等) 病状に応じ、病室での実施を考慮する。 (2) 耐性菌保菌者・閉鎖された局所感染で衛生行動が可能な患者 状況を確認、リハ時間を午前・午後いずれか最後に実施、使用後器具・マット等を清拭・消毒を行うなどの対策を実施しリハ室にて実施してもよい。 (3)
耐性菌が検出され、創が閉鎖されていない、衛生行動ができない患者はベッドサイドでのリハビリを原則とする。病室入退室時・リハビリ実施前後の手指消毒徹底、暴露に応じた個人防護具の着用を行い、必要以上の接触に注意する。 (4) 耐性菌が検出され、創が閉鎖されていない、衛生行動ができない患者のベッドサイドでの歩行練習は、主治医に廊下歩行練習の許可を確認した後実施する。その際の個人防護具の着用は、介助レベルに応じて決める。原則、廊下の手すりや椅子の使用は行わないようにし接触等極力さけながら実施する。 |