■マニュアル更新履歴 |
2012年(第9版からの更新) |
■内容の大きな変更のあった項目 |
1)
結核感染のリスクの高い職員への定期的クオンティフェロン検査(2012.6.22) 職員の結核菌感染の有無を早期に見つける目的で、呼吸器内科、感染病室担当看護師、細菌検査室の検査技師を対象に年1回施行します。 2)
接触感染予防策の変更(2012.8.7) 個室隔離の絶対適応と大部屋でのコホーティング適応解除基準を定めました。また、接触感染予防策実施期間・解除基準を病原体ごとに定めました。MRSAは、入院中は接触感染予防策を継続してください。多剤耐性緑膿菌等は3回以上の培養陰性、ESBL産生菌は2回以上の陰性を確認してください |
■追加・変更項目 |
1)
当院のantibiogramに真菌の薬剤感受性を記載(2012.2.20) 2)
外来におけるトリアージを整理(2012.2.28) @特殊診察室(空気感染優先)、A特殊診察室前に設置した椅子、B医療相談室(空気感染対策には使用しない)がトリアージ場所です。 3)
リハビリテーション部の感染対策を新たに追加(2012.3.5) 4)
実習学生の針刺し・切創・粘膜曝露への対応(2012.4.12) 新たに学生の曝露時のフローチャートを追加しました。実習学生の場合も、担当医師は感染制御部門に連絡をお願いします。 5)
「結核」の消毒方法を変更(2012.4.12) 汚染物は感染性廃棄物としてダンボール箱へ廃棄してください。ベッドの消毒は削除しました。 6)
腰椎穿刺時のマスク着用を、標準予防策とマスクの項目に追加(2012.4.12) 術者の口腔内常在菌による穿刺針の汚染を防ぐ目的です。 7)
「患者の感染情報の共有」を追加(2012.4.12) 病棟での感染情報の表示、カルテへの感染情報の表示、病棟から他科や院外へ紹介する場合の情報提供をお願いします。 8)
流行性角結膜炎の伝播防止策に消毒方法を追加(2012.6.25) アデノウイルスはアルコールに抵抗性があるため、環境消毒には次亜塩素酸、手指衛生は流水と石けんによる手洗いの励行をお願いします。 9)
組織図を変更(2012.7.1) ICTは感染症対策委員会に属するのでなく、感染制御部門と一緒に活動する位置づけとしました。 10)
疥癬の隔離解除基準を明記(2012.7.27) 角化型疥癬患者では、2週間をめどとした隔離を行います。隔離解除後の病室は2週間閉鎖するか、不可能な場合には安全性を慎重に考慮した上で、殺虫剤を壁、床、カーテンなどに1回散布し、ヒゼンダニを駆除することとしました。 11)
HIVスクリーニング検査の偽陽性の説明(2012.7.27) HIVの同意書および「針刺し・切創・粘膜曝露への対応」に、HIV検査をする場合は偽陽性の可能性があることをあらかじめ説明するよう追記しました。 12)
妊婦のHIV検査同意書を「HIV」に掲載(2012.8.1) HIV検査には同意書が必要ですが、妊婦の検査でも説明の上、同意書をもらうようお願いします。 13)
「疥癬」に爪疥癬についての注意を追加(2012.8.17) 爪疥癬は爪白癬と似た症状を呈します。診断が難しく治療が遅れることが多く、早期の皮膚科紹介をお願いします。 14)
感染対策についての患者への説明文書のThinkでの利用(2012.8.27) 経路別感染対策を行う場合は、患者・付添者の協力も欠かせません。説明文書の印刷がThink上で可能になりました。Thinkのテンプレートに掲載していますので、カルテ記載と同時にご利用ください。 15)
夜間の針刺し・切創・粘膜曝露時の検査オーダー(2012.8.30) 時間外でも、針刺し専用の検査13番をご利用ください。 16)
「水痘」についての、小児科・小児外科入院患者家族への説明(2012.9.3) 入院患者・家族に水痘対策が必要となることが多いため、あらかじめ入院時に文書で説明します。 17)
GCUの入院患者のMRSA監視培養検査を追加(2012.9.26) NICUと同様2週間ごととしました。検出者が3名みられる場合は、1週間隔でお願いします。 18)
感染性胃腸炎(ノロ・ロタウイルス)の記載を一部変更(2012.11.1) ノロウイルス検査が一部保険適応となりましたので、病棟で感染性胃腸炎が疑われるときは、適応に応じて細菌検査室で便の検査を実施してください。小児ではロタウイルス検査も可能です。 19)
抗MRSA薬とTDMに小児用量を追加(2012.12.19) TDMが必要な他の薬剤についても記載内容を変更しました。 20)
マスクにフィットテストとフィットチェックの記載を追加(2012.12.20) 初めて使用する場合は、フィットテストを行い適切なサイズのN95マスクを選択してください。マスク着用時は、毎回フィットチェックを行い空気のもれがないか確認してください。 21)
ゴーグル・フェイスシールドを使用する場面として、手術の執刀医・助手・直接介助者を追加(2012.12.20)。 22)
CVカテーテル関連血流感染にカテーテル挿入時の環境整備を追加(2012.12.20) 可能な限り手術室や処置室等の隔離された環境が望ましいですが、やむをえずベッドサイドで行う場合は、術者・介助者の処置がしやすいようにできるだけ清潔な空間を確保してください。 23)
末梢静脈カテーテルの管理に、ルートの生食ロック時は、滅菌されたプレフィルド・シリンジ(生食注シリンジ)を利用することを追記(2012.12.20) 24)
リハビリテーション部の感染対策に耐性菌検出者の歩行練習時の注意点を追加(2012.3.5) 耐性菌が検出され、創が閉鎖されていない、衛生行動ができない患者のベッドサイドでの歩行練習は、主治医に廊下歩行練習の許可を確認した後実施することとしました。 25)
重要なマニュアル改定の際のフローチャートを追加(2012.12.21) 26)
放射線部の結核感染対策の一部変更(2012.12.21) 原則として隔離室でのポータブル撮影、CT/MRIはICTへの連絡をお願いします。 |
■その他の更新項目 |
1)
院内感染対策指針の一部改訂(2012.1.17, 2012.5.15) 「U院内感染対策の基本方針」に感染対策の実施に係る財政的根拠について記載しました。また、「[ 閲覧」の記載内容を修正しました。 2)
抗菌薬マニュアルの一部を更新(2012.4.12) 3)
当院のantibiogramの2011年データを更新(2012.5.7) 4)
血液培養統計に2011年のデータを追加(2012.8.7) 提出ボトル数と2セット率は順調に上昇しています。 5)
院内採用抗菌薬を更新(2012.11.9) 6)
消毒薬の消毒剤早見表にヘキザックAL液(1%)を追加(2012.12.19) 7)
微生物検査にグラム陰性菌の薬剤感受性基準の変更を記載(2012.12.20) |