マニュアル更新履歴

 

2013年(第10版からの更新)

内容の大きな変更のあった項目

1)     連絡・サーベイランスに「医療関連感染事例の公表基準」の項目を新規に作成しました。

2)     「リスクマネージャーの役割」の項目を新規に作成し、感染制御に関するリスクマネージャーの業務を明文化しました。

3)     感染経路別予防策に「診断確定前から感染経路別予防策が必要な症状」を追加し、感染性胃腸炎が疑われる下痢症状や肺結核が疑われる呼吸器症状がある場合は経路別予防策を実施することを明記しました。

4)          病原体別(ウイルス・他)に「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」の項目を新規に作成しました。

5)          病原体別(ウイルス・他)B型肝炎」に免疫抑制・化学療法により発症する肝炎への対策を追加しました。

6)     予防策に「職員の自宅療養が望ましい感染症とその期間」の項目を新規に作成しました。

7)     連絡・サーベイランスの「緊急報告の必要な疾患」「アウトブレイク時の対応」について改訂を行い、病棟から緊急に報告すべき疾患とウイルス感染症のアウトブレイクを疑う基準に流行性角結膜炎を追加し、また「アウトブレイク時の対応」との整合性をとるため、「感染制御部門から病院長への報告基準ならびに緊急対策会議開催基準」を一部変更しました。

追加・変更項目

1)            「結核」

結核または結核菌感染が強く疑われる患者の手術部における予防対策、結核疑い患者の感染対策と空気感染対策解除基準、IGRA (Interferon-Gamma Release Assay)T-spot TBを追加しました。

2)          CVカテーテル関連血流感染」

血管内カテーテル関連感染防止CDCガイドライン(2011)に基づき、カテーテル刺入部消毒は1%ヘキザックアルコールを推奨することとしました。

3)          「抗菌薬の届け出と連絡」

20135月より抗菌薬使用届用紙の変更を行いました。

4)          「内視鏡管理マニュアル」

夜間の内視鏡洗浄、内視鏡洗浄方法依頼を追加しました。

5)          「風疹、水痘、帯状疱疹、流行性耳下腺炎(ムンプス)」

発生時の対応について改訂しました。

6)          「微生物検査」

便培養検査の注意点とグラム染色の解釈基準と培地の菌量表現、β-D-グルカン、プロカルシトニン(PCT)を追加しました。

7)          「針刺し・切創・粘膜暴露への対応」

針刺し・粘膜曝露発生時の感染症検査における患者説明を追加しました。

8)          「手指衛生」」

 手荒れ外来について追加しました。

9)          「バンコマイシン耐性腸球菌」、「多剤耐性緑膿菌」

抗菌薬長期使用時の監視培養実施を追加しました。

10)      「感染病室」

結核疑い患者の感染対策と空気感染対策解除基準について追加しました。

11)      「クロストリジウム・ディフィシル」

GDH検査陽性時の対応、当院でのCDトキシン検査判定フローチャートを追加しました。

12)      「インフルエンザ」

発生時の対応について変更しました。また、「入院患者インフルエンザ発生届」と「インフルエンザ発症職員報告書」を作成しましたのでマニュアルに従って報告、作成してください。

13)      MRSA

監視培養が望まれる患者としてMRSA伝播リスクのある全身性皮膚疾患を有する患者を追加しました。

14)      「抗MRSA薬の適正使用とTDM」「TDMが必要な他の抗菌薬について(抗MRSA薬以外)」

薬物血中濃度測定方法について追記しました。

15)      「病原体別予防策と届出」

感染症法の改定による侵襲性肺炎球菌感染症、侵襲性インフルエンザ菌感染症の5類感染症指定に合わせ改訂しています。

16)      「手術部位感染(SSI)対策」

術後感染予防抗菌薬に関して、投与期間とバンコマイシンの使用に関する注意事項やβ-ラクタム薬アレルギー症例に対する予防抗菌薬の選択を加筆しました。

その他の更新項目

1)         当院のantibiogram2012年データを更新