■HTLV-1 |
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■HTLV-1とは |
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ATL(成人T細胞白血病:adult T-cell leukemia)は、HTLV-1の感染によってひきおこされる。感染すると、抗HTLV-I抗体陽性となり、キャリアとなる。キャリア 3,000人に1人の割合でATL発症の危険性がある。 その他にも、HTLV-1関連脊髄症、ブドウ膜炎などが起こることが知られている。 感染は、血液・精液・乳汁の細胞成分(ウイルス感染リンパ球)の移入によって起こる。現在ワクチンはない。 @ 母子感染 :母乳を介して母子間に垂直伝播 A 性行為感染:精液を介して男性から女性に水平伝播 B 血液感染 :血液を介して水平伝播 (1986年以降、輸血では献血時スクリーニングが行われているため現在、輸血による感染はほとんどない) |
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■対 策 |
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HTLV-1の感染力は極めて弱く、大量のウィルス感染細胞(リンパ球)の移入がないと感染しない。さらに、ウィルス感染細胞は乾燥・熱・洗剤で簡単に死滅するため、水・衣類・食器・寝具などを通して感染することはない。従って、特別な対策は必要ない。標準予防策で十分である。 |
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※ HTLV-1感染は、白血球に含まれるウィルス感染リンパ球によって、感染が引き起これるが、白血球が壊れると感染力がなくなる。そのため、流水の洗浄だけでも感染力が無くなるとされているが、念のため、一般の消毒液を使用した方が望ましい。 ※
抗HTLV-I抗体検査は原則として患者さんの承諾を得ること。 ※
抗HTLV-I抗体陽性の血液や体液からの汚染でATLが発症する危険性は極めて低い。 |
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