■滅菌器材・回収器材の保管と回収方法
■病棟における滅菌器材・回収器材の保管場所
【滅菌器材の保管】
・滅菌物は、患者に使用されるまで正しい方法で保管し、滅菌物の無菌性を維持する必要がある。
無菌性は、湿度や汚染、物理的破損により維持できなくなるため、保管環境と清潔度の管理が重要である。
・保管場所は衛生材料室もしくは処置室とし、扉付き棚に保管する。
扉付き棚への保管ができない場合床面20p以上、天井から45p以上、外壁から5p以上離して保管する。
・滅菌物の外包が破損しないよう輪ゴムで束ねず、折れや圧迫に注意する。
・滅菌バッグの表面にマジック等で記載しない。特記事項など直接書き込まず付箋やシールで表示する。
【回収器材の保管】
・保管場所は汚物処理室とし、専用のコンテナに入れる。清潔物との接触はしないようにする。
・専用のコンテナは蓋を閉めた状態で設置する。
・専用のコンテナ内には手指を入れない
・一度専用のコンテナに入れた器材は取り出さない。
■医療器材管理部への依頼方法
【使用した機械・器具の滅菌依頼方法】
・使用後の器材一次洗浄はせずに専用のコンテナに保管し、医療器材管理部へ搬送する。メス刃、縫合針、針は必ず廃棄する。
・約束セット類はトレーに入れた状態で専用のコンテナに入れ、「約束セット器材」「メニュー表」「管理ラベル」を揃えて医療器材管理部へ返却する。
・部署管理物品を依頼する場合は、取扱説明書を添付して医療器材管理部へ搬送する。
【回収器材をメッセンジャー便で運搬する際の注意点】
・鋼製小物は専用のコンテナに入れ、しっかりと蓋が閉まっていることを確認する。
・専用コンテナを使用しない物品は、ビニール袋やプラスチックケースに入れる。その際、ビニール袋やプラスチックケースの外側を清拭消毒する。
・清潔物品と不潔物品が混在しないようゾーニングする。