進行中の病院再開発に伴う、新しい病院づくりについて、副病院長の坂本泰二先生にききました。
鹿児島大学病院 副病院長
坂本 泰二 先生
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科
感覚器病学講座 眼科学 教授
最大の特徴は、患者さんにとって、より親切な病院を目指した点です。例えば、外来の受付・待合スペースを効率的に運営できる共用スペースを設けたり、個々の病室に余裕を持たせたり。患者さんや付き添いの方々が、病院で少しでも快適に過ごせる環境づくりを進めています。
新病院は災害時の備えも強化されています。鹿児島大学病院は、災害拠点病院の指定を受けており、万が一の事態にも必要な医療を提供し、この鹿児島を守る責任があります。設備面と体制を整え、救急医療の機能強化に努めてまいります。
現在準備を進めているのが、基金の設立です。質の高い医療を続けていくには、安定した経営基盤が不可欠。鹿児島で唯一の特定機能病院として発展し続けること。そして、重篤な患者さんを受け入れ、災害時の医療を提供する「最後の砦」として、地域の皆様や医療機関の信頼に足る特定機能病院を目指す必要があります。経営改善の自主努力と共に、皆様からのご支援をいただき、よりよい医療で地域に貢献し続けたいと考えています。
「心豊かな医療人による安心・安全・高度な医療を目指します」という当病院の理念に基づき、新しい病院づくりを進めています。設備面だけでなく、今まで以上に患者さんの視点に立った医療が実現できるよう、毎日改善を積み重ねてまいります。地域の皆様からのご意見・ご協力が、鹿児島大学病院の医療スタッフ・職員を元気にし、よりよい病院づくりにつながります。
ともに新たな鹿児島大学病院を育てていただければ幸いです。