地域医療連携センターの役割ついて、副センター長の道園久美子先生にききました。
鹿児島大学病院 地域医療連携センター
副センター長 特任助教
道園 久美子 先生
看護師長(入院支援室担当)
川畑 美賀 さん
看護師長(ベッドコントロール・退院支援担当)
福田 ゆかり さん
鹿児島大学病院では、多くの医療機関と患者さんの紹介・逆紹介の実績がありますが、平成29年度から「鹿児島大学病院連携医療機関登録制度」を開始しました。私たち地域医療連携センターが窓口となって、普段から「顔の見える連携」を目指し、より密接に情報共有を推進しています。現在、568施設が登録されています。
例えば、紹介患者さんを受け入れる際、症状や主治医の要望などの情報を的確に把握するよう努めています。大学病院は、多くの専門医や検査環境が充実しており、チーム医療を推進しているので、患者さんに適した医療内容や医療チームをご案内することができます。より専門性の高い治療・検査をスムーズに受けられるシステムを、自信を持って提供できます。
地域医療連携センターで力を入れているのが、入院支援と退院支援です。「入院支援室」のスタッフが、入院準備や入院生活に関する説明と相談を行っています。治療そのものに加え、治療費や術後の生活・社会復帰など、患者さんが抱える不安は多岐にわたるもの。医師、看護師、ソーシャルワーカー、管理栄養士など、職種を越えたチームでサポートします。
また、退院後も患者さんが安心して療養できるようにサポートするのが「退院支援専従看護師」と「退院調整看護師」です。住み慣れたまちの医療施設や介護施設、訪問看護・介護の活用など、患者さんとその家族の暮らしに寄り添い、提案します。
もちろん各医療機関や介護施設と連携して、患者さんが継続して必要な治療やケアが受けられるように、確実に引き継いでいます。生活の困りごとや不安も、気軽にご相談ください。
鹿児島県で唯一の特定機能病院として、質の高い医療を、より多くの方へ提供していきたいと考えています。地域の医療機関との信頼関係を大切にし、密な連携を展開することで、患者さんが必要な医療を適宜受けられ、継続できるような支援体制づくりを目指していきます。