教授挨拶

ご挨拶
令和5年7月1日に鹿児島大学病院薬剤部 教授・薬剤部長を拝命してから2年が経とうとしています。昨年は10人、今年は新しく4名以上の入職者を迎えることができました。これも、現職員が職場を守り、盛り上げてくれた成果です。
鹿児島大学では基本理念に「進取の精神」という言葉を掲げています。意味は、「我が国の変革と近代化の過程で活躍した先人の意志を受け継ぎ、自ら困難な課題に果敢に挑戦すること」とされています。今では多くの病院が導入している電子カルテシステムですが、鹿児島大学は国立大学病院の中で最初に導入し“オーダーリングシステム”の名前を名付けた最初の病院です。また、当院の医薬品情報室の運用は当院をモデルの一つにしたことも知られています。これまで築き上げてきた伝統を受け継ぎ、時代に対応した新しいことにチャレンジできる薬剤部を目指します。
医師の働き方改革が進む中、タスクシフト・シェアの担い手として病院薬剤師への期待はますます高くなってきています。現在、本院の薬剤師はこれまでの調剤業務に加え、病棟カンファレンスへの参加や栄養サポート、感染制御、緩和ケア、褥瘡対策、医療安全等のチーム医療を展開しています。これらに加えて、医療現場のニーズに対応した新たな薬剤師業務の創出を目指します。さらに、地域との連携をはかりシームレスな医療を展開したいと考えています。
2024年9月に新病棟(A棟)が完成し、薬剤部もリニューアルしました。また2025年4月より、周術期薬剤管理室を新設しました。気持ちを新たに薬剤部職員全員が有機的に連携し、これまで以上に明るく元気に働ける職場を目指し、職員全体が生き生きと医療現場で活躍できるよう薬剤部長として努めます。Diversity (多様性)、Equity (公平性)、Inclusion (包摂) 、そしてその先にあるBelonging (所属意識)の高い組織を目指します。
『泣こかい 飛ぼかい 泣こよか ひっ飛べ』
鹿児島大学病院薬剤部
教授・薬剤部長 寺薗 英之
