研修終了後の現状
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- カテゴリ: 研修歯科医の声
私は、鹿児島大学病院歯科総合診療部で研修後、薩摩川内市にある歯科医院に勤めています。
所属していたコースは1年間歯科総合診療部に所属し続けるコースで、一人当たりにかけられる時間は多く、治療計画立案等の今後の基本となる事は深く学べたと思います。
それらを元に歯科医院へ勤め始めましたが、時間の流れに圧倒させられたのが現実です。必ず当たる壁だと思いますが、大学病院と一般開業医との違いを認識した上で診療に臨まなくてはなりませんでした。慣れるまでは、一つ一つが必死で余裕がありませんでしたが、次第に患者さんのために診療を行うにはどうしたら良いかを念頭に置きながら診療を行えるようになってきました。
診療においては、時間の制限と高度な医療の両立。そして、医療サービスの面からは、患者さんに対する姿勢、接遇が重要である事を再認識しつつ毎日を過ごしています。
大学では、まず一人で行うことはないインプラント治療も、開業医では研修終了後といえども、チャンスがあれば行うこともできます。
研修修了後からは、自己研鑽する姿勢が最も必要とされると思います。ミスはカバーしてもらえるかもしれませんが、開業医は教えてもらえる環境ではなく、自分自身から進んで勉強しないと置いていかれます。歯科において、いかに自分を高みに持っていくか、これを念頭に置くことで自分の未来も開けると思います。
平成22年度修了 新井孝男