指導医の声

氏名/武藤 充
役職/小児外科 特任助教

 医師として歩みを始めたみなさん、心がワクワクするような、自分がイキイキと過ごせる場所は見つかりましたか?そこが、これから先みなさんが専門として進んでいく領域だと思います。志高く、一歩一歩歩んで行ってください。

 

 第1回目の今回は、小児外科教室から発信します。

 

 『まだまだ力が及ばないところも多くありますが、日々病気と戦っているこどもたちのために少しでも支えになりたいと努力をしています。』これは、私が12年前、鹿児島大学小児外科の門を敲くきっかけとなったフレーズです。先輩小児外科医たちは、ひたむきに謙虚な姿勢でこどもたちと真剣に向き合っていました。自分もかくありたいという思いが湧き立ち、今に至っています。新しい発見に出会うチャンスが数多くあり、まさに心ワクワク、楽しくて楽しくて仕方ない時間を送っています。その秘密は、"See one,Do one,Teach one"という先人の教訓にあります。小児の外科疾患は希少なものがたくさんあり、全く同じ経験を何度も積むチャンスはありません。また、臨床は常に応用問題の連続で、教科書に書かれていないことがいっぱいあります。このため、患者さんとの出逢いをひとつひとつ大切にし、一から十を学ぶ姿勢が求められます。求めれば求めただけ収穫が得られる魅力ある学問が、小児外科学なのです。産まれたてで手術に関わったちっちゃなちっちゃな赤ちゃんが日に日に逞しく育っていく姿をみるとき、元気に退院したこどもたちのくったくない笑顔をみるとき、今の仕事に従事できていることに感謝でいっぱいになります。

 

 私たち鹿児島大学小児外科教室では、早期から手術経験を積極的に積んでもらうことを軸にした卒後研修プログラムを組んでいます。また、小児外科専門医取得のための修練に国内留学を取り入れています。患者さんひとりひとりと真摯に向き合い、謙虚な姿勢で学び続けることのできる忍耐と知的好奇心に富んだ若手医師のみなさん、私たちと共にこれからの小児外科の歴史を創ってみませんか?全国どこからでも、いつでもいらしてください、待っています!

Back to Top