安全な薬を開発するために
厳格なルールのもと、臨床試験を行っています。

 

治験管理部門 部門長 武田 泰生

'治験'は新しい「薬」を開発するための臨床試験のことです。新しい「薬」が使えるようになるまでには、先ず、動物や細胞等を使用した基礎研究にて新しい候補の「薬」を選びます。そして、動物での有効性や安全性を調べる非臨床試験、最後に人に対する有効性や安全性を検討する試験が行われます。これらの試験において有効性や安全性のデータを収集しなければ新しい「薬」として使用できません。最終的に安全で効果があると判断された薬のみが、厚生労働省に医薬品として承認されていよいよ使用できるようになります。

 

当院では、患者さんに治験薬を使用していただき、有効性と安全性を検討する'治験'を行っています。そして、この'治験'は、参加していただく患者さんの安全や権利を守るため、厚生労働省の定めた厳格なルールに従って行われています。

 

当院治験管理部門ではその厳格なルールに従って、'治験'が円滑に進むように、治験コーディネーターと呼ばれる担当者(CRCと略されます)が所属しています。CRCは患者さんと治験担当医師との橋渡し、'治験'のスケジュール調整および製薬会社との対応などを行い、'治験'が正しく、安全に行われるように活動しています。

 

当院治験管理部門は、治験薬管理、治験事務、事前ヒアリング、CRCの各業務を担当し、治験審査委員会事務局も兼ねています。平成19年8月よりCRCが,当院で行っているすべての治験において本格的に活動を開始しました。現在、薬剤師CRC 5名(兼任)、看護師CRC 2名(専任)が中心となり、院内のすべての治験をサポートしています。

 

また、日本と欧米との新薬承認までの時間差を解消するため、最近では国際共同治験も増加しておりますので、当院において'治験'の国際化に十分対応できる質の高い治験となるように体制を整えています。

 

病気に苦しむ多くの患者さんに、より効果の高い、安全性の高い薬を早く届けるために,ここ鹿児島の地において地域に密着した先端医療の充実を目指して、われわれスタッフ一同、患者さんの安全を第一に,質の高い'治験'をサポートしていく所存ですので、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

治験管理部門 部門長 武田 泰生

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