鹿児島大学病院からのお知らせ

厚生労働省ECMOチーム等養成研修事業 (人工呼吸・ECMO講習会)を開催しました

 令和2年10月18日(日)に、鹿児島大学病院で厚生労働省ECMOチーム等養成研修事業「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策 人工呼吸・ECMO講習会」を開催しました。
 この講習会は、COVID-19の重症例に対する人工呼吸器/ECMO管理について、同治療を有効かつ安全に実施可能な人材育成を目的に、医師・看護師・臨床工学技士を対象に行われました。
 ECMO(Extracorporeal membrane oxygenation:体外式膜型人工肺)は、機能が低下した肺の代わりに体内へ酸素を取り込む働きをする医療機器で、親指ほどの管を太ももの血管から入れて体外へ血液を抜き出し、二酸化炭素を拡散・除去した上で酸素を加え、首付近の血管から体内に戻すものです。
 この間、患者さんは肺を休めることができますが、回復には2週間以上かかることもあり、治療中は24時間態勢での管理が必要になります。
 そのため、熟練した「医療チーム」が必要となるため、当日は、医師・看護師・臨床工学技士で構成されたチームが参加し、本格的な実践練習を行いました。
 鹿児島大学病院は、鹿児島県における医療の「最後の砦」を守るためにも、引き続き一致団結して医療に取り組んでまいります。

(ECMOにつなぐ管を操作する様子)
(ECMOにつなぐ管を操作する様子)
(ECMOを操作する様子)
(ECMOにつなぐ管を人形に挿入する様子)