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看護活動の紹介

特定・認定看護師・診療看護師(NP)

当院では、特定看護師25名、認定看護師16分野32名、診療看護師(NP)2名が看護の質の向上をめざし、専門チームに所属しながら、あるいは病棟・外来などで実践・指導・相談(コンサルテーション)活動を行っています。今後も病院機能に応じた分野拡大を図っていきます。

特定看護師とは

チーム医療をさらに進める

当院では、「看護師の特定行為に係る研修制度」を修了した看護師を特定看護師と呼称して活動しています。特定看護師は、看護師の業務拡大やタスクシフト/シェアを進めチーム医療を推進し、医療全体の業務の効率化・看護師の質向上を目指しております。
特定看護師は、「看護師の特定行為に係る研修制度」を修了していますので、医師の包括的指示(手順書)のもとに特定行為を実施できます。主に実施している特定行為は「人工呼吸器設定の調整」や「昇圧・降圧剤の薬剤調整」、「PICC挿入」「褥瘡又は慢性創傷のデブリートマン」「インスリンによる血糖コントロール」等です。現在も院内でコンセンサスを得ながら、実施できる特定行為を拡大しています。

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認定看護師とは

放射線看護専門看護師

放射線看護専門看護師

専門看護師は、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族および集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく行うための知識を深めることや卓越した看護の実践を求められています。がん看護などの14分野が専門看護師分野として特定されています。当院には放射線看護分野の専門看護師が在籍しています。
放射線看護の分野は放射線がもたらす身体・心理社会的特性をふまえ、放射線災害の平時からの備えや放射線診療を受ける患者さんのケアや放射線診療にともなう不安や疑問に対応いたします。

糖尿病看護特定認定看護師

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糖尿病看護認定看護師

糖尿病をもつ患者さんやそのご家族の療養相談、フットケアを中心に行っています。また、院内外の研修講師として糖尿病看護の質向上に貢献できるよう取り組んでいます。糖尿病の療養が必要な患者さんは、ライフイベントや併存疾患の治療、仕事や家族関係等、その時の生活の状況と関連して自己管理の難しさに直面し、悩みを抱えておられることも少なくありません。そうした患者さんの思いを受け止め、療養の伴走者として援助することを心がけています。

皮膚・排泄ケア認定看護師

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皮膚・排泄ケア認定看護師

私たちは、褥瘡・創傷管理や人工肛門・人工膀胱のケア、失禁ケア領域の質向上のために、看護師や他職種と連携して活動しています。
また、日常的に行う身体的な看護技術の支援を行うだけでなく、病に罹患したことや不可逆的な身体機能の変化を体験し苦しむ患者さんの心理過程に合わせてケアすることを心がけています。

感染管理認定看護師

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感染管理認定看護師

感染管理認定看護師は、患者さんはもちろんのこと、職員・委託業者・来訪者など病院内のすべての人を感染から守る役割があります。そのため、リスク管理の視点に立ち、科学的根拠に基づく感染対策を実践し、安心・安全な質の高い医療の提供を目指しています。また、感染対策は院内活動だけに留まりません。
行政や他医療機関と連携し、地域における感染対策にも取り組んでいます。

がん化学療法看護認定看護師

がん化学療法看護認定看護師

現在、外来化学療法室を利用する患者さんのケアを主として活動しています。化学療法は殆ど入院で行っていましたが大部分が外来へ移行しています。
抗がん剤による治療は継続して行う必要があるため、副作用を最小限にし、治療をいかに生活の一部として捉え、充実した生活が送れるかを考えてケアを行うよう努めています。
また、化学療法に携わる看護師へ各がん腫による治療法や投与管理、副作用対策などについて認定看護師として教育しています

緩和ケア認定看護師

緩和ケア認定看護師

がんなどの病気や治療に伴うこころのつらさ(不安・不眠・生活上の心配事・どうしてこんな病気になったのかという想いなど)やからだのつらさ(痛み・だるさ・吐き気・息苦しさ・むくみなど)を予防したり、和らげたりすることで「その人らしく過ごせる」よう、診断された時から退院した後まで、色々な職種と連携をとりながら患者さん・ご家族をサポートしています。

クリティカルケア認定看護師

クリティカルケア認定看護師

救急看護分野と集中ケア分野が統合され、新たに誕生した分野です。
急変の兆候をいち早く捉え、患者さんの状態に応じたタイムリーな対応を行い、重症化を回避しています。

慢性心不全認定看護師

慢性心不全認定看護師

2020年度から新たに始まった分野で救急看護分野と集中ケア分野を統合しています。急性期だけでなく、回復期、慢性期および終末期など入院している全ての患者さんが対象となります。
重症化や急変の予兆をいち早く捉え、患者さんの力を最大限引き出せるよう、回復の手助けを行っています。また、重症化回避と合併症予防、早期回復に向けた看護実践や指導にも取り組んでいます。

乳がん看護認定看護師

乳がん看護認定看護師

乳がん患者さんの告知や治療選択の場面で、精神的支援及び意思決定支援を行います。
また、乳がんの治療(手術や内分泌治療など)の副作用の対応や、ボディイメージの変化による心や身体の悩み相談に応じます。
上肢や下肢のリンパ浮腫が生じた患者さんの相談にも対応しています。

摂食・嚥下障害看護認定看護師

摂食・嚥下障害看護認定看護師

「摂食嚥下障害」とは「食べる」「飲み込む」といった行為の障害です。そのような障害のある方の嚥下機能を評価し、安全に食べる方法を考え、実際に食べる場面でお手伝いさせて頂いております。
安全においしく口から食べることを目指して、リハ医師や看護師、言語聴覚士・栄養士など多職種と連携を図り、嚥下機能回復のための専門的なリハビリテーションや療養指導を行っています。
「すべての人に食べる喜びとチャンスを!」をモットーにサポートしていきます。

がん性疼痛看護認定看護師

がん性疼痛看護認定看護師

がん性疼痛認定看護師は、がんなどの病気や治療に伴う身体の症状や不安・抑うつなどのこころのつらさ、療養上の社会生活の問題などに対して、がんと診断された時から患者さんやご家族の思いを尊重し「自分らしく生活していくこと」を維持できるよう、医師・薬剤師・ソーシャルワーカー・栄養士・リハビリスタッフなどの多職種と協働しながら患者さんとご家族をサポートします。

集中ケア認定看護師

集中ケア認定看護師

呼吸・循環などに障害のある重症患者さんの病状の変化を予測し、重症化の予防や早期回復を支援しています。
組織横断的に活動し、院内全体の重症患者看護の質向上に貢献していきたいと考えています。

救急看護認定看護師

救急看護認定看護師

救急看護の対象は、外傷、脳血管疾患、虚血性心疾患、更には災害被災者まで、多種多様な疾患やライフステージの患者とその家族です。
病態に応じた救命技術やトリアージなどのケア技術を提供すると共に、危機的状況におかれた患者・家族への支援・危機介入を実践し心身の障害を最少にとどめることを目的に活動しています。
急変患者の対応に備え、院内看護師への指導、相談も合わせて行っています。

手術看護認定看護師

手術看護認定看護師

患者さんとそのご家族をはじめ、医療者も含めた手術に関わる全ての人が安心、安全な手術に臨めるよう支援を行います。手術室内での活動はもちろん、周術期外来や病棟への訪問を通して様々な対象へ説明、指導、相談対応を行います。
また、日々進化する手術についてアップデートを重ね、手術に関連する教育にも貢献しています。

認知症看護認定看護師

認知症看護認定看護師

認知症の患者さんやご家族が安心して治療が受けられるように、多職種と連携を取り、ベッドサイドでの生活環境を整えサポートしています。
また、認知症患者さんの意思決定支援に関すること、退院支援に関することへの相談に応じるとともに、職員への認知症に関する教育も実施しています。

診療看護師(NP:Nurse Practitioner)とは

診療看護師(NP:Nurse Practitioner)とは、NP教育課程(大学院修士課程)修了後に、一般社団法人日本NP教育大学院協議会が実施するNP資格認定試験に合格した看護師のことです。当院では、看護師特定行為研修センターの運営管理や救命救急センターなどで活動しています。


NPは、患者さんのQOL(生活の質)向上のために医師や多職種と連携・協働し、医師からの直接的指示により包括的な医療行為を実践しています。まだまだ国内でも認知されていないNPという新たな医療職の役割を見出す、“ゼロイチ活動”は鹿児島大学病院でも始まったばかりです。鹿児島県唯一の特定機能病院として、高度な医療から離島医療が研修できるような魅力あるNPの卒後研修プログラムも検討中です。
鹿児島大学病院の“NPゼロイチ活動”の仲間を募集しています。

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