看護部について
看護部長挨拶
宮薗 幸江
患者さんの尊厳を守り
「主体性」と「しなやかさ」をもった看護を提供します。
当院は、県内唯一の特定機能病院で、災害拠点病院等の役割を持ち、高度で先進的な医療・看護を提供し、地域の拠点医療機関として貢献しています。
医療技術は日々進歩し、少子高齢化社会、社会福祉制度改正、新興感染症対策など、医療を取り巻く情勢は刻々と変化しています。そのため、高度医療を担うことのできる確かな知識・技術の獲得とともに、「主体性」と変化に対応できる「しなやかさ」を兼ね備えた看護師の育成が求められています。
看護部では、一人ひとりが医療人として成長できるような多様なキャリア形成のプログラムやワークライフバランスの実現ができる環境の整備に取り組んでいます。 また、「看護師特定行為研修センター」があり、“看護のこころ”と医学知識・技術をそなえた看護師の育成を行っています。
この3年間、新型コロナウイルス感染症との戦いにおいて、多くの課題に対し医療従事者だけではなく社会全体で立ち向かってきました。当院でも重症や妊婦さん等のコロナ患者さんの受け入れ等を積極的に行い、看護職員全体で病床編成や支援体制に前向きに取り組みました。この経験は、患者さんやご家族のために、”今、何をすべきか”、”今、何ができるか”を考え行動する看護師として成長する機会になったと思います。今後も患者さんやご家族のために、看護師として「主体性」と「しなやかさ」をもった看護を提供できる専門職でありたいと考えています。
理念・基本方針・年度目標
ベッドサイドに目を向けよう、相手の思いをくみ取ろう!
看護部の理念
私たちは一人ひとりの尊厳を守り、豊かな心で患者さんに信頼される質の高い看護を提供します。
基本方針
- 患者さん中心の安心・安全・癒しの看護を提供します。
- 看護の役割を自覚し、多職種と協働しながらチーム医療を推進します。
- 大学病院の使命を認識し、人間性豊かな看護専門職を育成します。
- 地域のニーズに応え、地域医療に貢献します。
2024年度看護部目標
- 接遇を強化し、患者満足度の向上を図る。
- コミュニケーションの向上を図り、働きやすい職場環境を整える。
教育理念/目標
基本方針
専門性の高い知識・技術を持った看護師を育成します。
主体的に学習・教育・研究する姿勢を持った看護師を育成します。
看護倫理に基づいた明確な看護観を持ち行動する看護師を育成します。
教育基準
現任教育
- 看護部の理念に基づいた教育目標を設定、計画する。
- キャリア開発プログラム(クリニカルラダー)に沿って教育活動を実施・評価する。
- 個人のキャリア開発計画に沿った効果的な研修参加を支援する。
- 知識や技術を他部署・社会へ還元する。
- 職場の教育・研究的風土を作る。
実習生・研修生の受け入れと支援
- 臨床実習の調整を行い、効果的に実習できる環境を整える。
- 臨床指導者を計画的に育成し、支援する。
- 研修生の目的に合わせて部署を選択し、適切な研修が出来るよう支援する。
- 実習生・研修生の受け持ち患者情報は、個人情報保護法に基づいて管理する。
- 実習生・研修生の情報は、個人情報保護法に基いて管理する。
学会・研究
- 研究のための体制・環境を整える。
- 研究を奨励し、成果を個人のキャリアとして評価する。
- すべての職員に研究及び研究発表の機会がある。
- 看護上の問題を研究的視点で捉え、研究課題にする。
- 研究の成果を看護ケアや業務に還元する。
- 研究は倫理的配慮に基づいて実施する。
- 研究論文は個人情報保護法に基づいて管理する。
看護体制
2024年度看護部目標
- 病棟部門・外来診療部門・中央診療部門の3部門より構成されています。
- 病棟部門は17看護単位
- 一般病棟は7対1、精神科・神経科病棟・リハビリテーション病棟は10対1看護体制をとっており、24時間患者さんに安心していただける体制を整えています。
- 勤務形態は、変則2交替制をとっています。
4週8休
日勤 8:00~16:45
夜勤 16:00~9:30
看護提供方式
パートナーシップ・ナーシング・システム(PNS)
パートナー同士、サポートしながら成長できる。
患者さんにとっても、新人ナースにとっても「安心・安全」な看護提供方式です。ベテランの看護師と若手看護師がペアを組んで患者を担当し、ペア間でこまめに情報共有しながら患者さんのケアを進めていきます。
当院では、平成24年8月より導入し、現在全病棟で展開しています。 経験に関わらず対等な立場で意見交換することで、「個々の経験・力量の差」を解消し、先輩と一緒に働くことで ”技術” ”コツ” ”仕事の段取り”を学ぶことができます。
検温や点滴交換、その他患者さんに関わる業務をペアで行います。
患者さんの状態を確認しながら、お互いケアや処理を相談しながら進めます。
ケアしながら記録することができ、時間外の記録が少なくなりました。