遺伝性・家族性腫瘍

原因

遺伝性腫瘍の原因のほとんどが、がん抑制遺伝子に生まれつき変異がおきていることが原因の場合が多いです。遺伝子は父親由来のものと母親由来のものが1つの細胞にそれぞれ1つずつ入っています。がん抑制遺伝子は、がんになるのを止めるブレーキの働きがあります。通常、1つのブレーキが機能しなくても、もう一つのブレーキがきちんと機能します。ブレーキが2つとも機能しないと、細胞が、がんに向けて暴走しやすくなります。

遺伝性腫瘍は、生まれつき両親のどちらかから、片方の遺伝子のブレーキが機能しにくい遺伝子を受け継ぐことで、がんになりやすい状態をいいます。がんの抑制遺伝子が機能しにくい遺伝子を引き継いでも、全ての人がすぐにがんを必ず発症するとは限りません。
最近は、このように遺伝子が引き継がれる遺伝子を持っているかどうかを、がんゲノム診断で発見することができます。また、家族ががんであるだけで、全てのがんが次の世代に引き継がれるわけではありません。

遺伝性腫瘍の種類

遺伝性腫瘍の種類については、がん情報サービスセンターのホームページを御覧下さい。

国立がん研究センター がん情報サービス

遺伝カウンセリング

当院では遺伝カウンセリングをおこなっています。
カウンセリングについて知りたい方は、下記からご確認ください。

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