がんの部位から探す

中咽頭がん

• 腫瘍について
• 鹿児島大学に
  おけるがん治療
• がん相談・就労支援
• がん情報

• 診療体制
• 診断
• 治療
• 薬物治療

1.診療体制

耳鼻咽喉科・頭頸部外科で取り扱っているがん

中咽頭は口を大きく開けた時に奥に見える場所で、扁桃、舌の付け根、口蓋垂（いわゆる「のどちんこ」）周囲の部位を指します。食物の飲み込み（嚥下）や言葉を話す構音に重要な役割を果たしています。このため、飲み込むときの違和感・痛み、しゃべりにくいという症状がおこります。のどに関する症状がほとんどなく、頸部リンパ節転移による首の腫れだけが唯一の初発症状となることもあります。比較的進行するまで症状がなく、進行した状態で受診される患者さんが大半です。従来の中咽頭がんは、比較的高齢の喫煙者や大酒家に多いとされていましたが、禁煙、パピローマウイルス感染が原因の中咽頭がんが増加してきています。

2.診断

耳鼻咽喉科・頭頸部外科における診断体制

中咽頭の視診、触診を行い、見えにくい部位は内視鏡を用いて観察します。そのうえで、がんの組織検査と広がりの検査を行います。広がりについては、超音波、CT、MRI、PETを用いて腫瘍の範囲やリンパ節転移の有無を調べ、進行度を判断します。

3.治療

耳鼻咽喉科・頭頸部外科で取り扱う治療（手術・集学的治療等）

治療は手術、放射線治療、抗がん剤治療（化学療法）を組み合わせて行います。パピローマウイルス感染による中咽頭がんは、放射線・抗がん剤への感受性が高いことが多く、パピローマウイルス感染の有無は治療方針を決定する上での参考となります。

4.薬物治療

耳鼻咽喉科・頭頸部外科で取り扱う治療（薬物治療）

シスプラチンという抗がん剤を主体した薬物治療（化学療法）を行います。放射線治療に併用することが多いです。
また、病気が進んでいる場合は、強力な抗がん剤による導入化学療法を行うこともあります。