中耳がん、外耳がん、内耳がん
担当診療科
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
1.診療体制
耳鼻咽喉科・頭頸部外科で取り扱っているがん
外耳、中耳、内耳に発生するがんを総称して聴器がんといいます。頻度は100万人に1人程度と稀な疾患です。
症状は難聴、耳漏、疼痛といった外耳道炎や中耳炎などの炎症性疾患と似ていることもあり、なかなか診断がつかないことがあります。
2.診断
耳鼻咽喉科・頭頸部外科における診断体制
耳内を顕微鏡や内視鏡を用いて観察します。そのうえで、がんの組織検査を行います。狭い部位であり、十分な組織を採取することが難しいことも多く、組織検査を数回行ってようやく診断がつくことも稀ではありません。
CT、MRI、PETを用いてがんの範囲やリンパ節転移の有無を調べ、進行度を判断します。
3.治療
耳鼻咽喉科・頭頸部外科で取り扱う治療(手術・集学的治療等)
病変そのものが放射線透過性のよくない骨に囲まれていることもあり、手術が治療の中心となります。
しかし、手術が困難な状態まで進行して診断されることも少なくありません。
手術が困難場合には抗がん剤治療(化学療法)や放射線治療を行います。また、術後の補助療法として放射線治療を行うこともあります。
4.薬物治療
耳鼻咽喉科・頭頸部外科で取り扱う治療(薬物治療)
稀な疾患であり、抗がん剤(化学療法)の有効性については不明なことが多いのが現状です。