地域医療を支える医療機関

鹿児島県の二次医療圏と鹿児島大学病院連携医療機関

鹿児島県の二次医療圏とは

地域の実情に応じた医療を提供する体制を確保するために、都道府県が設定する地域単位をいいます。
日常生活に密着した保健医療を提供する一次医療圏(基本的に市町村単位)に対して、複数の市町村単位で、健康増進・疾病予防から入院治療まで一般的な保健医療を提供するものを二次医療圏と定義されています。
鹿児島県には(1)鹿児島保健医療圏、(2)南薩保健医療圏、(3)川薩保健医療圏、(4)出水保健医療圏、(5)姶良・伊佐保健医療圏、(6)曽於保健医療圏、(7)肝属保健医療圏、(8)熊毛保健医療圏、(9)奄美保健医療圏の9つの二次医療圏があり、各医療圏別に連携医療機関を掲載してあります。

連携の仕組み

連携の仕組み

連携医療機関の検索-医科

医療機関の名前から探す 医療機関のある地域から探す 鹿児島県のマップから探す
登録している連携医療機関を、
名前でアイウエオ順から検索
します。
登録している連携医療機関を、
地域名から検索します。
登録している連携医療機関を、
マップから検索します。

連携医療機関の検索-歯科

医療機関の名前から探す 医療機関のある地域から探す 鹿児島県のマップから探す
登録している連携医療機関を、
名前でアイウエオ順から検索
します。
登録している連携医療機関を、
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鹿児島大学病院が地域医療連携の要に~鹿児島大学病院連携医療機関登録制度の新設~

わが国は、諸外国に例を見ないスピードで高齢化が進行しています。そのため、国策として地域医療構想と地域包括ケアシステムが進められています。地域医療構想とは、2014年に成立した医療介護総合確保推進法によって、都道府県が策定することを義務化したものです。限られた医療資源を効率的に活用し、切れ目のない医療・介護サービスの体制を築く目的で、将来の医療需要と病床の必要量を推計し、地域の実情に応じた方向性を定めていくものです。一方、地域包括ケアシステムとは、2025年を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制の構築を推進するものです。

このような国策を背景として、特定機能病院である鹿児島大学病院は、病診連携・病病連携を積極的に推進することが求められています。そこで、本院と地域医療機関との連携の実績を地域住民にご理解いただけるように周知を図り、安心して切れ目のない医療を受けて頂くために「鹿児島大学病院連携医療機関登録制度」を創設しました。

本制度の概要は、当院に患者さんを紹介していただいた実績のある医療機関を「鹿児島大学病院連携医療機関」とし、同意をいただいた医療機関に登録証書を発行するとともに、この情報を院内・院外に広報するというものです。鹿児島大学病院の院内ホームページに同情報を公開し、地域の皆様にご理解を深めていただくと同時に、当院の医師が患者さんを地域医療機関へ紹介する際に、連携医療機関を検索できるようになります。

当院は、本県で唯一の特定機能病院として、高度の医療の提供、高度の医療技術の開発及び高度の医療に関する研修を実施する能力等を備えた病院として、厚生労働大臣より承認を受けている医療機関です。しかし、当院は決して受診しにくい「敷居」の高い病院ではありません。今後も、地域住民の皆さんのために、地域の医療機関との円滑な前方・後方連携を継続的に取り組んでまいりたいと考えております。

末筆ながら、本制度の趣旨にご賛同くださった「鹿児島大学病院連携医療機関」各位には、心からの謝意を表するとともに、引き続き本制度の運用にご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。

 

病院長 坂本 泰二
特命副病院長 宇都由美子