鹿児島大学病院からのお知らせ

被ばく傷病者対応訓練を実施しました

 2月11日(土)に、川内原子力発電所の放射線管理区域内で発生した汚染を伴う負傷者に対する被ばく傷病者対応訓練を実施し、約40名の教職員が参加しました。
 当日は「午前7時に大規模地震が発生。川内原子力発電所の放射線管理区域内で、所員2名がパトロール中に負傷。2名とも放射性物質による汚染があり、左下腿創傷の1名は済生会川内病院へ搬送、右上肢解放骨折の1名は鹿児島大学病院へ救急車で搬送。」との想定で訓練が行われました。
 この訓練は、平成29年11月1日付けで、鹿児島県から「原子力災害拠点病院」の指定を受けたことにより、関係機関と協力しながら本院で実施しているもので、被ばく傷病者の汚染部分の除染と治療の訓練を行いました。
 また、鹿児島県から初めて「ホールボディカウンタ等搭載車(放射能測定車)」の参加があり、設置場所や病院敷地内の走行経路の確認も併せて行われました。
 今回の訓練では、オンラインにより、鹿児島県からの要請を受けた長崎大学高度被ばく医療支援センターの専門家の協力を受けるなど、連絡体制や搬送経路の再確認も行い、関係機関の連携強化を図ることができました。
 今後、訓練結果を検証し、原子力災害医療対応マニュアル等の見直しを行う予定です。

ホールボディカウンタ等搭載車(放射能測定車)の説明を行う 西郷 康正 診療放射線技師長(写真中央)
負傷者に声を掛けながら、汚染検査を行う様子

防護服の脱衣前に、汚染検査を行う様子
訓練終了後、長崎大学の専門家へ質問する 垣花 泰之 救命救急センター長(写真右)