鹿児島大学病院からのお知らせ

令和6年度 被ばく傷病者対応訓練を実施しました

 2月15日(土)、川内原子力発電所の放射線管理区域内での汚染を伴う負傷者の発生に対する被ばく傷病者対応訓練を実施し、27名の教職員が参加しました。
 この訓練は、平成29年11月1日付けで、鹿児島県から「原子力災害拠点病院」の指定を受けたことにより、関係機関と協力しながら、例年、実施しているものです。
 今年は、九州電力川内原発(薩摩川内市)の重大事故に備え、国と鹿児島県の合同で「原子力総合防災訓練」が県内各地で行われ、本院では、被ばく傷病者を受け入れ、必要な医療処置を行う訓練が実際されました。
 当日は、薩摩半島西方沖を震源とする最大震度7の地震が発生し、放射線管理区域内をパトロール中の所員2名が負傷、うち1名が鹿児島大学病院へ救急車で搬送との想定で訓練が行われました。
 昨年度に引き続き、鹿児島県からの要請を受けた長崎大学高度被ばく医療支援センターの専門家から医療処置等の助言・指導を受けるとともに、搬送経路や汚染部分の除染、処置等を再確認しました。
 今後、訓練結果を検証し、有事の際に適切に対応できるよう原子力災害医療対応マニュアル等を改善する予定です。

(搬送を行った救急隊と情報共有を行う様子)
(被ばく医療処置の様子)
(院内外からの情報を集約する現場指揮所の様子)