甲状腺がん

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担当診療科
耳鼻咽喉科・頭頸部外科

腫瘍について

腫瘍について詳しくは「がん対策情報センター」でご紹介しています。下記のボタンからリンクします。

1.診療体制

耳鼻咽喉科・頭頸部外科で取り扱っているがん

甲状腺は、のどぼとけのすぐ下にある臓器で、蝶のような形をしています。からだの新陳代謝の調節をする甲状腺ホルモンを分泌します。甲状腺に発生するがんには、乳頭がん、濾胞がん、髄様がん、未分化がんがあります。甲状腺がんの90%以上を乳頭がんが占めます。くびのしこりで気づかれますが、最近では自覚症状がない段階で、健康診断などで行われる頸部超音波検査で発見されるケースが増えています。甲状腺のそばには声帯を動かす反回神経が走行しています。がんが反回神経に浸潤すると声がれの症状がでます。

2.診断

耳鼻咽喉科・頭頸部外科における診断体制

触診を行った後、超音波検査で腫瘍の内部の様子や周囲への浸潤の状態を観察します。超音波で見ながら注射針で甲状腺のがんを穿刺し、細胞を吸い出し検査します(穿刺吸引細胞診)。多くの乳頭がんは、穿刺吸引細胞診で診断できます。更に、CT、MRI、シンチグラフィ、PETなどを用いて腫瘍の範囲やリンパ節転移の有無を調べ、進行度を判断します。

3.治療

耳鼻咽喉科・頭頸部外科で取り扱う治療(手術・集学的治療等)

乳頭がんの治療の中心は手術です。手術は甲状腺切除とリンパ節郭清からなります。甲状腺切除については、半分だけ切除する腺葉切除術、甲状腺の一部を残す亜全摘出術、甲状腺すべてを切除する全摘出術に分けられます。腫瘍の進行度や部位に応じて切除範囲を決定します。術後の補助療法として放射線ヨード内用療法を行うこともあります。耳鼻咽喉科・頭頸部外科の特徴として、反回神経麻痺による声帯の動きの状態を詳細に評価できることがあげられます。反回神経麻痺に対する音声改善手術を行うこともあります。

4.薬物治療

耳鼻咽喉科・頭頸部外科で取り扱う治療(薬物治療)

乳頭がんでは手術が治療の主体となりますが、近年では遠隔転移や再発により手術治療が困難な場合に分子標的薬という新しい作用機序もつ薬剤の使用が可能となりました。

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