病院紹介

病院長挨拶

病院長 石塚 賢治

日頃から鹿児島大学病院の運営に多大なるご理解とご支援をいただいておりますことを深く感謝申し上げます。
2025年4月から鹿児島大学病院病院長を拝命するにあたり、私たちの病院の目標を掲げ、御挨拶とさせていただきます。

心豊かな医療人による安心・安全・高度な医療を目指します

これが鹿児島大学病院の理念として、私たちが最も大切にしていることです。
鹿児島大学病院は鹿児島県唯一の特定機能病院として鹿児島県内はもとより、県外からも患者さんに選んでいただける先進かつ高品質の安心、安全、高度な医療を提供することを目指しています。
全ての患者さんに最適のがん治療をお届けすること、がんゲノム医療の実装を目指したがん先端医療センター、身体や心の痛みを少しでも軽減する緩和ケアセンター、カテーテル等を使用したからだに優しい心疾患治療を目指した心血管病低侵襲治療センター、外科治療への実装が進むロボット手術を推進するためのロボット手術センターをはじめ、診療科や部門の垣根をこえて有機的に融合し、私たちは日々前進しています。

将来の鹿児島の医療を守る

人口減、高齢化の進む鹿児島県の将来の医療を守ることも私たちの使命の一つです。鹿児島大学病院で高い技術を身につけたあらゆる職種の医療従事者が広く県下の医療機関で活躍することによって、ご自宅近くの医療機関で大学病院と同じような医療を可能にすることはこれまでも私たちが担ってきた大きな役割です。それに加え、将来の鹿児島の医療の理想像についてアカデミアの立場から提言し、永続的な医療を実現することも私たちの役割の一つであると確信しております。高齢化と人口減の先進県の一つである鹿児島県でこそ先行すべき一種の社会実験といえるこのプロジェクトを行政、医師会そして県民の皆さまと協働しながら進めていきます。

新生、鹿児島大学病院、次の50年へ

鹿児島大学病院が城山のふもとから現在の桜ヶ丘に移動したのは1974年、それから50年になる昨年9月に外来診療棟・病棟(A棟)が開院し、診療に係る建物の再開発整備が終了。すべての外来、入院が新しい施設で行われるようになり、大型医療機器の更新も進みました。残る外構工事の完成までは駐車場が遠い等のご不便をおかけしますが、ご理解をいただきますようお願い申し上げます。新設アメニティ施設にはコンビニエンスストア、レストランのほか、心地よい音楽の流れるコーヒーショップがあります。これらがすべての年代の患者さんにとって診療の合間の安らぎの場となることを願っております。
次の50年、医療をとりまく環境はまた大きく変わることと思います。時代が変わっても鹿児島大学病院がみなさまに選ばれ、患者さんに最高の医療を受けることができたと納得いただける病院であり続けることを目指して、私たちは日々進化します。
みなさまのあたたかいご支援とご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

病院長 石塚 賢治