本院では、標記検証委員会を発足し、1月7日に会議(第4回)を開催いたしました。
概 要
1 設置目的
本検証委員会「鹿児島大学病院 多剤耐性アシネトバクター検出事例検証委員会」は、外部委員6名を含む
15名で構成され、これまでの本院の対応や対策の検証を行い、現在の対策の適切性を評価し、今後の再発防
止策に役立てる目的で設置されています。
2 第4回 鹿児島大学病院 多剤耐性アシネトバクター検出事例 検証委員会
(1) 開催日 令和2年1月7日(火)
(2) 出席者 院内委員9名 外部委員5名
(3) 議事内容
IMP-1遺伝子保有薬剤耐性アシネトバクター・バウマニーの検出状況や終息判断のための手指衛生遵
守率の向上、抗菌薬適正使用および5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)など各種感染対策プロセス指標達
成状況等について協議した。2018年4月の事例以降、現在までにICUを中心に伝播がみられた薬剤耐性ア
シネトバクター・バウマニーは患者および環境から新たに検出されておらず、迅速な感染対策がとれる組織
体制が構築されており、また各種プロセス指標の改善も得られていることから、全員一致で本事例は終息と
判断してよいことが確認された。また、本事例に関する報告書を今後作成し公表することとした。
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本検証委員会での協議内容を受けて、本院感染症対策委員会で本件について協議し、本事例を
終息と判断することとしました。しかしながら今後このような事例を再び発生させないために、事例を
風化させず、引き続き病院全体で感染対策を徹底してまいります。
2020年2月7日
鹿児島大学病院長 夏越 祥次