診療科案内(歯科診療科)

口腔保健科

口腔保健科の紹介

口腔保健科では、出生前(妊婦さん)から乳幼児、学童、学生、成人、そして高齢者のそれぞれのライフステージに応じて、お口の健康を守るために必要な注意点、予防のポイントをお教えし、予防処置を行います。

最も大切なのは定期診査です。各人のお口の状態に応じて来院間隔を決め、むし歯や歯周病などの病気にならないようにお手伝いします。

入院患者さんに対しては、お口を清潔に保ち、噛んだり話したりできるように外来診療室や病室(往診)で口腔ケアを実施しています。さらに誤嚥性肺炎や術後感染症の予防を目指して手術前後に口腔衛生管理を行っています。

口腔保健科の紹介

歯科医師紹介

  氏名 職名 専門分野
部門科長 玉木 直文 教授 口腔保健管理,齲蝕と歯周病の予防,口腔ケア,日本口腔衛生学会指導医・専門医
副部門科長 山口 泰平 准教授 口腔保健管理、齲蝕と歯周病の予防、口腔ケア、日本口腔衛生学会専門医
外来医長 藤島 慶  助教 口腔保健管理、齲蝕と歯周病の予防、口腔ケア
スタッフ 長田 恵美 講師 口腔保健管理、齲蝕と歯周病の予防、口腔ケア、日本口腔衛生学会指導医・専門医、日本小児歯科学会専門医
スタッフ 西山 毅 助教 口腔保健管理、齲蝕と歯周病の予防、口腔ケア
スタッフ 廣島屋 貴俊 助教 口腔保健管理、齲蝕と歯周病の予防、口腔ケア、日本口腔衛生学会認定医
スタッフ 星野 行孝 助教 口腔保健管理、齲蝕と歯周病の予防、口腔ケア

診療曜日・時間表

※専門外来は、初診・再診どちらも曜日指定があります。

初診診療曜日 月曜日~金曜日(予約制)
入院患者さんの口腔ケア(往診)についても毎日対応します。
再診診療曜日 月曜日~金曜日(予約制)
受付時間 【初診】8:30~11:00 13:00~15:00
【再診】8:30~16:30
診療時間 9:00~12:00
13:00~17:00
休診日 土曜日・日曜日・祝祭日・年末年始(12月29日~1月3日)
※診療部門科の都合により、診療日が変更になることもあります。

診療分野および高度な医療機器等

口腔保健管理、齲蝕・歯周疾患予防処置、周術期口腔機能管理、定期診査

実績

お口には様々な機能がありますが、特に重要なものは食物をしっかり噛んで食べ、楽しく会話することではないでしょうか。これらの機能を生涯保ち続けるためにサポートするのが、口腔保健科の仕事です。

むし歯、歯周病、口臭やお口の乾燥など様々な病気や症状で悩んでいらっしゃる方、また入院患者さんのお口のケアを行っています。疾病になってから治すのではなく健康なお口をいかにして保ち続けるかという健康志向の時代に貢献することは当科スタッフの大きな喜びです。

入院患者さんに対しては往診で口腔ケアを実施し、清潔で噛めるお口を維持できるようにお手伝いします。さらに誤嚥性肺炎や術後感染症の予防を目指して、手術前後に口腔衛生管理を実施しています。

診療科で扱った主な手術や処置の件数 令和5年度

齲蝕・歯周疾患予防指導件数 1,836件
周術期口腔機能管理計画策定 1,391件
周術期口腔機能管理 3,386件
周術期専門的口腔衛生処置 2,871件

むし歯や歯周病にどの程度なりやすいかのリスク診断をまず行って、そのリスクに応じた予防処置を行います。

最も大切なプラークコントロールに始まり、フッ化物塗布、シーラント、歯石除去、専用の機器を用いた機械的歯面清掃などを行います。

また各人のリスクに応じて予防処置の間隔を決定します。

入院患者さんに対しては、口腔ケアや手術前後の口腔衛生管理を実施しています。

場所

口腔保健科

※正面玄関は午前6時から午後7時まで(土・日・祝祭日は除く)

よくある質問

  受診できるのは子供だけですか?

いいえ、子供でも大人でも全ての方が受診できます。
お口の中は、年代によって注意するポイントが変わってきます。
それぞれのライフステージ応じた予防対策を取ることが大切です。
是非ご家族皆様での受診をお勧めします。

  口腔保健科を受診するだけでむし歯にならずに済みますか?

いいえ、口腔保健科で行うことと皆様にしていただくことの両方が必要です。
むし歯や歯周病は生活習慣病ともいわれ、日々の生活が病気の発生に関わっています。
病気予防のためには皆様の日頃の生活を改善することも必要です。
私たちスタッフと皆様がお互い手を取り合いながら努力することが大切です。

  受診はどれくらいの間隔で行えば良いですか?

それぞれの方のむし歯や歯周病のなりやすさや、お口の状況によって変わってきます。
最初のうちは1~2週間毎に、状態が良くなってきたら徐々に間隔を空けていき、定期診査に入ります。
定期診査は少なくとも子供では年に3,4回、大人の方でも1,2回は受ける必要があります。

  むし歯菌は親の口から移ると聞いたのですが本当ですか?

生まれたばかりの赤ちゃんのお口にはむし歯菌はいません。
多くの場合は親の口から移っていき、食事の時の口移しや、同じスプーンや箸を使うことが原因といわれています。
親のお口の中のむし歯菌が少ないとその危険性は低くなります。
これからお母さんになられる妊婦さん、また親子、ご家族での受診をお勧めします。

  歯磨きだけでむし歯は防げますか?

一般には難しいといわれています。歯磨きはむし歯予防のために最も大切な方法ですが、その他、甘いものの摂り方に注意したり、歯を強くする働きのあるフッ素を使うなど様々な方法を組み合わせるとよりむし歯予防が可能になります。

  これまでにむし歯が沢山できましたが、むし歯になりやすい体質でしょうか?

むし歯になりやいかどうか(むし歯のリスク)には様々な因子が関係しています。
歯の質やむし歯菌の数、唾液の量や中和する力などです。リスク検査を行うと、どの因子に問題があるのかが分かります。
その問題点に対する処置を行うことで、むし歯予防をより有効に進めることができます。一度むし歯のリスク検査を受けられることをお勧めします。

  歯の着色が気になるんですが。

歯の着色の原因には様々なものがあります。茶渋などでしたら歯の表面を機械で磨くことで取ることができます。しかし、歯の中からの変色やむし歯の場合は治療が必要になります。一度ご相談ください。

  下の前歯の裏や歯と歯の間に硬い石のような固まりがついています。

おそらくは歯石だと思います。磨き残しが固まったもので、歯ブラシでは取れません。当科で定期的に除去することをお勧めします。

  歯間ブラシや糸ようじを使うと歯ぐきが下がってきませんか?

歯間ブラシや糸ようじを正しく使えば歯ぐきを傷つけることはありません。
適正なサイズとその使い方についてアドバイスします。
また、歯ぐきが腫れている場合は、歯間ブラシや糸ようじを使うことで腫れが引き、歯ぐきが下がることはありますが、これは歯ぐきの病気が良くなって引き締まった結果です。

  歯磨きの時に歯ぐきから血が出るのですが病気でしょうか?

歯ぐきの病気になると、歯を磨く時に血が出やすくなります。歯ぐきの病気には炎症が歯ぐきだけに止まっている歯肉炎、歯を支える骨にまで進んだ歯周炎があります。
いずれも歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目の磨き残しが原因です。
丁寧な歯磨きを実行し、歯石除去などの専門的治療を受けられることをお勧めします。

  タバコはお口の病気の原因になりますか?

タバコに含まれる成分によって、歯ぐきが弱くなる、口が渇きやすくなる、歯にヤニがつくなど様々な影響が出ます。
お口だけでなく全身のいろいろな病気の原因にもなります。これらの予防のためには禁煙されることをお勧めします。

  最近、口が渇きやすいのですが?

口が渇く原因は、糖尿病などの病気、お薬の副作用、口をあまり動かさない、口で息をする、水をあまり飲まない、加齢の影響など様々です。
口が乾燥するとむし歯や歯周病などになりやすくなります。
原因によって対処方法が異なりますので、ご相談ください。

  口臭がすると言われたのですが、原因は何でしょうか?

口臭は、お口の清掃や歯周病に由来する口臭と全身由来の口臭に分けられます。このうちお口に原因がある場合がほとんどです。歯磨きを丁寧に行い、舌の上も舌ブラシや歯ブラシで軽くこすってお掃除してください。当科は歯周病科と共同で口臭外来も担当していますので、気になる場合は受診をお勧めします。

  冷たい水が歯ぐきのあたりにしみるのですが、むし歯でしょうか?

冷たい水や歯磨きで歯の根元がピリッとしみる場合は、むし歯ではなく、象牙質知覚過敏の疑いがあります。
歯周病や力の入りすぎた歯磨きで歯ぐきが下がったり、歯が削れたりして、歯の根が出てきたことが原因です。
自然に痛みが軽くなることもありますが、痛みが続く場合はしみにくくするお薬を塗ったり、削れたところを埋めたりして治していきます。