鹿児島大学病院の泌尿器科では、腎移植に積極的に取り組んでおり、移植推進のため、山田 保俊 先生を中心に県内透析医療機関の訪問や透析患者会雑誌への寄稿、都市部での市民公開講座の開催、離島・へき地での住民勉強会の開催、町村役場訪問等を行っています。
また、1986年~2021年8月までに230名の腎移植を実施し、うち207例は、術者または指導医として、山田先生が手術を担当してきました。
このたび、今までの推進活動や手術実績が評価され、8月5日(木)に、厚生労働大臣からの「感謝状」が 塩田 康一 鹿児島県知事より山田先生へ授与されました。
後日、山田先生から挨拶があり、「地方における腎移植医療の立ち上げと脳死ドナーの啓発活動が評価され、大変光栄に存じます。腎移植チーム、腎臓内科、薬剤部、栄養管理部、その他関係各位の先生方とスタッフに感謝します。今後は、更に鹿児島県において脳死ドナーを増やす取り組みや、腎不全患者の治療選択において、患者さんと医師がShared decision makingできるような取り組みに力を入れていきたいと思います。鹿児島大学病院では4年前に脳死ドナーの提供がありましたが、その後の提供数は『0』の状態が続いています。本院における脳死ドナー提供の体制整備についてもお手伝いさせていただきます。」と、謝辞や今後の抱負が述べられました。
鹿児島大学病院は、これからも南九州の患者さんにとって地元で治療が受けられるよう、患者さんの権利を尊重しながら、安心・安全・高度な医療の提供に尽力してまいります。
