鹿児島大学病院からのお知らせ

防災ヘリを用いた医療資機材搬送シミュレーションを実施

 7月31日(土)に、鹿児島大学病院C棟ヘリポートにおいて、鹿児島県の消防・防災ヘリコプターを用いた医療資機材搬送シミュレーションが実施され、本院から11名の医師・臨床工学技士が参加しました。
 今回の計画は、本院との円滑な連携を図ることを目的に、鹿児島県防災航空センターから依頼があったもので、経皮的心肺補助装置(PCPS)や補助循環用ポンプカテーテル装置(IMPELLA)等の医療資機材を使用した患者さん(今回は人形を使用)の搬送方法について、シミュレーションが行われました。
 はじめに、各医療資機材の簡単な説明と積載時の注意点等について説明があり、それぞれの高さや積載する順番の確認、ヘリ内での転倒防止や電源コンセントの位置確認等が行われ、問題点や改善点の洗い出し、搬送作業の見直し等について、忌憚のない意見が述べられました。
 鹿児島大学病院では、重症心不全患者さんをはじめ、すべての患者さんが適切な医療を受けられるよう、今後も出動体制や安全管理体制の一層の充実、県との連携強化について共通認識を図るとともに、搬送技術の向上と維持に努めてまいります。

(患者さんを防災ヘリのストレッチャーへ移す様子)
(患者さんを防災ヘリの中へ搬送する様子)
(防災ヘリに積載したモニターの画面を確認する様子)
(チューブが繋がった状態の患者さんを防災ヘリから
下ろす様子)

人工呼吸器・ECMO研修会を開催しました

 7月25日(日)に、鹿児島大学病院で「人工呼吸器・ECMO研修会」が開催され、36名の医療従事者が参加しました。
 この研修会は、COVID-19の重症例に対する人工呼吸器/ECMO管理について、同治療を有効かつ安全に実施可能な人材育成を目的に、医師・看護師・臨床工学技士を対象に行われたものです。
 ECMO(エクモ、Extracorporeal membrane oxygenation:体外式膜型人工肺)は、機能が低下した肺の代わりに体内へ酸素を取り込む働きをする医療機器で、親指ほどの管を太ももの血管から入れて体外へ血液を抜き出し、二酸化炭素を拡散・除去した上で酸素を加え、首付近の血管から体内に戻す装置です。
 この間、患者さんは肺を休めることができますが、回復には2週間以上かかることもあり、治療中は24時間態勢での管理が求められます。
 そのため、熟練した「医療チーム」が必要となり、医師・看護師・臨床工学技士で構成されたチームが本格的な実践練習を行いました。
 なお、今回は理学療法士も初めて参加し、チューブに繋がれた患者さん(人形)の体位変換について、介助の手順も確認しました。
 また、研修会の後半では、垣花 泰之 救命救急センター長による講義も行われ、参加者はメモを取りながら、終始熱心に聴講していました。
 当日は、KTS鹿児島テレビから取材の申込みがあり、「医療チーム」の必要性や実践練習の様子について、インタビューや撮影が併せて行われました。
 鹿児島大学病院は、鹿児島県における医療の「最後の砦」を守るためにも、引き続き一致団結して医療に取り組んでまいります。

ECMOの親指ほどの管を、患者さん
(人形)の太ももの血管から入れる様子
チューブに繋がれた患者さん
(人形)の体位変換を行う様子
インタビューを受ける主任理学療法士
垣花 救命救急センター長による講義の様子

鹿児島大学病院患者用立体駐車場整備に関する サウンディング型市場調査について

 鹿児島大学病院では現在、慢性的な駐車場不足の改善を目的とした患者用立体駐車場について、民間活力を活用して整備することを検討しております。
 つきましては、本件に関心のある法人または法人グループを対象に、事業に関するサウンディング型市場調査を実施いたします。

 詳細につきましては別添PDFをご覧ください。また、希望者に対しては本件事業に係る現地見学会・説明会を随時開催いたします。

■現地見学会・説明会申込について
 ・参加申込期限 : 令和3年7月5日
 ・参加申込方法 : 「現地見学会・説明会参加申込書」に必要事項を記入し、件名を【現地見学会参加申込】として、電子メールにてご提出ください。

■サウンディング型市場調査参加申込について
 ・参加申込期限 : 令和3年7月30日
 ・参加申込方法 : 「エントリーシート」及び「事前調査シート」に必要事項を記入し、件名を【サウンディング参加申込】として、電子メールにてご提出ください。

■本件申込・問い合わせ先
  〒890-8520 鹿児島県鹿児島市桜ヶ丘8丁目35番1号
  鹿児島大学病院 病院再開発推進室 再開発施設係
  TEL 099-275-5073
  e-mail s-kikaku[at](メールアドレスは[at]を「@kuas.kagoshima-u.ac.jp」に変換してください。)

■添付書類 

第68回 全国国立大学法人病院 検査部会議を開催

 令和3年6月25日(金)に、第68回全国国立大学法人病院検査部会議が「地域医療を支える大学病院検査部」のテーマのもと、鹿児島大学病院の当番によりWeb会議にて開催されました。
 今回、文部科学省から 林田 智史 大学病院支援室病院第一係長にもご出席いただき、コロナ禍での大学病院における取組みや課題、現状等について特別講演が行われ、地域医療の「最後の砦」として、国立大学病院の地域貢献や社会貢献、これからの医療の発展等について、貴重な助言をいただきました。
 続いて、本学教員や長崎大学病院検査部長 栁原 克紀 先生、国立長寿医療研究センター 認知症先進医療開発センター バイオマーカー開発研究部長 中村 昭範 先生による基調講演が行われ、国立大学病院検査部の必要性やPCR検査をはじめとする臨床検査業務の重要性が述べられました。
 その他に、会計報告、新任及び来年3月で退任予定の検査部長、臨床検査技師長から挨拶があり、最後に、次期当番校である群馬大学医学部附属病院検査部長 村上 正巳 先生の挨拶をもって、無事にWeb会議を終了しました。

開会の挨拶を行う 坂本 泰二 病院長
鹿児島大学病院からの出席者一同 (写真前列 左から2人目より右へ) 竹之下 友寿 副技師長、政元 いずみ 技師長、橋口 照人 検査部長、佐藤 香奈子 副技師長 

第73回 国立大学病院 看護部長会議を開催

   5月28日(金)に、第73回国立大学病院看護部長会議が、鹿児島大学病院の当番によりWeb会議にて開催されました。
    文部科学省から、島居 剛志 大学病院支援室長ほか2名の専門官にもご出席いただき、「国立大学病院看護部の今後のあるべき姿 ~提言のその先~ withコロナ」をメインテーマに、島居大学病院支援室長の特別講演や各専門官からの情報提供、各委員会の実践報告等が行われました。
    その後、コロナ禍での各大学病院における取組みや課題、現状等について活発な情報交換が行われ、看護師の地域貢献や社会貢献、これからの医療・看護の発展等について、忌憚のない意見が述べられました。
    最後に、次期当番校である 原田 美佐 山口大学医学部附属病院看護部長から挨拶が行われ、無事にWeb会議を終えることができました。

 開会の挨拶を行う
 坂本 泰二 病院長
 司会進行を行う  宮薗 幸江  看護部長
(写真右) と 小見山 智恵子 東京大学
        医学部附属病院 看護部長 (写真左)       

医療支援のため 看護師を大阪府へ派遣

   このたび、鹿児島大学病院では文部科学省からの派遣要請に基づき、医療体制がひっ迫している大阪府へ、人工呼吸器等の使用経験豊富な看護師を派遣することとなり、4月30日(金)に壮行会が行われました。
  大阪府へ派遣されるのは、ICU(集中治療部)に勤務する 村田 奈穂 看護師で、5月6日(木)から5月19日(水)までの2週間、重症者専用の医療施設「大阪コロナ重症センター」へ派遣される予定です。
    壮行会では、坂本 泰二 病院長から「危険を顧みず、自ら手を挙げていただき、深謝しています。大阪府のために必ず貢献してくれると期待しています。」と激励の挨拶が述べられ、村田看護師から「少しでも支援をしたいと思って希望しました。微力ながら医療従事者や大阪府の方々の助けをしたいと思っています。」と力強い抱負が述べられました。
     最後に、宮薗 幸江 看護部長からの挨拶で壮行会を締めくくり、その後、各報道機関からのインタビュー取材を受けました。

(写真左から) 石塚 賢治 副病院長、坂本 泰二 病院長、
村田 奈穂 看護師、宮薗 幸江 看護部長、山﨑 正人 事務部長
インタビュー取材を受ける 坂本病院長 と 村田看護師

本院職員新型コロナウイルス感染について

  本院の職員(医療従事者)1名が5月2日(日)に新型コロナウイルスに感染したことが判明いたしました。
  当該職員は勤務中、常時マスク着用を徹底していたことを確認しております。
  なお、当該職員が接触した箇所については消毒を実施いたしました。また、接触者28名に対して昨日PCR検査を実施しましたが、新たな感染者や院内での感染が疑われる事例は発生しておりません。
    本院としては、診療体制の変更はなく、通常診療を継続いたします。

  皆様にはご心配とご迷惑をおかけしますが、今後も、鹿児島市保健所と緊密に連携し、感染拡大の防止に全力で努めてまいりますので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

  感染した職員、ご家族等の人権尊重・個人情報保護に関して、十分なご理解とご配慮をお願いします。


                                                令和3年5月4日      
                                                  鹿児島大学病院長  坂本 泰二  

鹿児島大学病院の医療現場がテレビで放映されます!

 鹿児島大学病院では、新型コロナウイルス感染症患者を受け入れている医療現場として、複数の報道機関から取材を受けました。
 今回、MBC南日本放送から連絡があり、以下の日時で1時間番組として放映されることが決定しましたので、ご案内いたします。
 過酷な医療現場の実態や、最前線で奮闘する職員を中心に放映される予定です。
 是非ご覧ください。

                放映日時 : 令和3年5月5日(水) 20:00 ~
                番  組  名 : ど~んと鹿児島(MBC南日本放送)