鹿児島大学病院からのお知らせ

令和3年度 新規採用者辞令交付式 について

 鹿児島大学病院では、4月1日(木)に「令和3年度新規採用者辞令交付式」を行いました。
 今回は密を避けるため、看護職員以外の職種は代表者に出席いただき、坂本 泰二 病院長から1人ずつ辞令が交付されました。
 辞令交付の後、病院長講話があり、坂本病院長から「新型コロナウイルス感染症患者が拡大する中、鹿児島大学病院を希望していただき、心から感謝します。医療従事者として自覚と責任ある行動が求められますが、ひとつひとつの積み重ねは、自信と誇りに繋がります。鹿児島県における医療の『最後の砦』として、一致団結して医療に取り組んでいきましょう。皆さんの活躍を期待しています。」と挨拶が述べられました。
 鹿児島大学病院は、これからも患者さんの権利を尊重しながら、安心・安全・高度な医療の提供に尽力してまいります。

坂本病院長から新規採用者へ
辞令を交付
講話を行う坂本病院長

医療従事者向け新型コロナワクチン接種を開始しました

 鹿児島大学病院では、3月29日(月)から医療従事者向け新型コロナワクチン接種が始まりました。
 前週の25日(木)に1,950人分のワクチンが届いたもので、初日の29日は、ICUで治療にあたっている医師など約50名が接種を受けました。
 当日は、KYT鹿児島読売テレビの取材もあり、接種会場の撮影や坂本病院長へのインタビューなどが併せて行われ、無事に接種を終えることができました。
 なお、4月中旬を目処に1回目の接種を終了する予定です。
 鹿児島大学病院は、鹿児島医療の「最後の砦」として、これからも一致団結して医療に取り組んでまいります。

特定看護師からワクチン接種を受ける
坂本病院長
KYTからインタビューを受ける
ICUの医師

ECMO研修会を開催しました

 3月21日(日)に、鹿児島大学病院で「ECMO研修会」が開催され、20名ほどの医療従事者が参加しました。
 この研修会は、COVID-19の重症例に対する人工呼吸器/ECMO管理について、同治療を有効かつ安全に実施可能な人材育成を目的に、医師・看護師・臨床工学技士を対象に行われたものです。
 ECMO(エクモ、Extracorporeal membrane oxygenation:体外式膜型人工肺)は、機能が低下した肺の代わりに体内へ酸素を取り込む働きをする医療機器で、親指ほどの管を太ももの血管から入れて体外へ血液を抜き出し、二酸化炭素を拡散・除去した上で酸素を加え、首付近の血管から体内に戻す装置です。
 この間、患者さんは肺を休めることができますが、回復には2週間以上かかることもあり、治療中は24時間態勢での管理が求められます。
 そのため、熟練した「医療チーム」が必要となり、医師・看護師・臨床工学技士で構成されたチームが参加し、本格的な実践練習を行いました。
 また、今回、MBC南日本放送から取材の申込みがあり、医療現場における臨床工学技士の必要性や実践練習の様子について、インタビューや撮影が併せて行われました。
 鹿児島大学病院は、鹿児島県における医療の「最後の砦」として、引き続き一致団結して医療に取り組んでまいります。

ECMO回路をセッティングする様子
ECMOの操作手順を確認する様子 
ECMO回路の構成を確認する様子
インタビューを受ける臨床工学技士

令和2年度 鹿児島大学病院 看護師特定行為研修センター  看護師特定行為研修 修了式について

 鹿児島大学病院看護師特定行為研修センターで、3月17日(水)に、令和2年度看護師特定行為研修修了式が行われました。
 同センターは、平成28年8月に、九州の国立大学として初めて厚生労働省が定める「看護師特定行為研修」指定研修機関の指定を受け、本院の看護師特定行為研修センターで研修を修了した看護師は、「特定看護師」として医師や歯科医師の判断を待たずに、手順書により特定行為を実施することができるようになります。
 今年度は、7名の看護師が研修を修了し、現在までに延べ58名の特定看護師を輩出しました。
 修了式では、垣花泰之看護師特定行為研修センター長、市村カツ子看護部長、鹿児島県看護協会の田畑千穂子会長からお祝いの言葉が述べられ、修了生からは、この研修により看護師としての質の向上ができたことへの謝辞や地域医療への貢献など、今後の抱負が述べられました。

(写真前列右から)福元センター主任、垣花センター長、新山副センター長を囲んで記念撮影
垣花センター長から修了生へ
修了証を授与

4月14日(水)オンライン患者サロン開催のご案内

 日頃より、患者サロンをご利用いただきありがとうございます。
 新型コロナウイルス感染症対策により、集合様式での患者サロン開催を中止していましたが、3月より、Webによる患者サロンを開催しています。
 詳細につきましては、添付資料をご参照ください。

鹿児島大学病院における新型コロナウイルス感染症への対応状況について

 先般,一部の報道機関から,新型コロナウイルス感染症に関する国立大学病院の対応状況等についての報道がなされましたが,本件に関する鹿児島大学病院の見解をお知らせします。

 鹿児島大学病院は県内唯一の大学病院として,また,地域医療の最後の砦の役割を担う特定機能病院として,隣県及び多数の離島を含む広大な県内医療圏の患者さんを対象とした高度かつ先進的医療の提供,新規医療技術の開発及び優秀な医療人材の育成に努めているところです。

  鹿児島県内における新型コロナウイルス感染症については,昨年7月初旬の鹿児島市内飲食店での最初のクラスター発生以降,各種飲食店,教育機関,医療機関及び介護老人保健施設等においても散発的にクラスターが発生して現在に至っていますが,幸いにも都市部のような一日当り数百人規模の新規陽性者発生には至らず,日々小規模の新規陽性者に留まっています。

  本院では,昨年7月の最初のクラスター発生に伴い,鹿児島県,鹿児島県医師会及び関係機関と協議・調整の上,新型コロナウイルス感染症患者のうち,主として人工呼吸器等を必要とする最重症患者ならびに酸素投与の必要な中等症患者の診療を担うこととし, ICU(集中治療室)及び感染症対応病棟(陰圧病室)内で必要病床を確保し,県内医療機関からの要請により新型コロナウイルス感染症の患者を受入れています。

 先般の報道では,国立大学病院のICU等の重症病床における新型コロナウイルス感染症患者用確保病床の割合が民間病院より低い旨の論評でしたが,本院では鹿児島県が定めた新規陽性者発生数のレベルに対応した病床数を確保することとしており,重症患者の受入れ体制は構築されています。

 また、本院感染制御部は,鹿児島県・鹿児島市などの行政機関や,鹿児島県医師会・鹿児島県看護協会などの各種団体と連携・協力し,クラスター発生時の疫学評価や感染対策支援,患者受入医療機関へのゾーニング支援,クラスター発生予防の推進等を行ってきており,地域における感染症対策の中心的役割も担っています。

 前述のとおり,本院は県内唯一の特定機能病院として,がん等の悪性腫瘍患者を含む重篤な患者さんの診療を担う責務があるため,限られた医療資源を最大限活かして,従来の通常診療に対応しつつ,併せて新型コロナウイルス感染症の重症患者にも対応しているところです。

  報道によれば,新型コロナウイルス感染症ワクチンが日本で初めて厚生労働大臣の認可を受け,本日から医療従事者を対象として先行接種が始まりましたが,当該ワクチンの大きな効果に期待しつつ,今後も鹿児島県,鹿児島県医師会及び関係機関との連携を密にして,鹿児島県における医療の最後の砦としての役割を果たすべく努力を続けて参りますので,皆様方のご理解ご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。  

     令和 3年 2月17日                           

                                                 鹿児島大学病院長  
                                                           坂本 泰二              

      【参考】一般社団法人国立大学病院長会議ホームページ

「鹿児島大学病院(仮称)アメニティ施設整備運営事業」基本協定書締結に ついて

標記のことについて,優先交渉権者である大和リース株式会社と令和3年 1月22日に基本協定書を締結
しましたので公表します。

                                                国立大学法人鹿児島大学


                     
                      本件問い合わせ先
                      〒890-8520
                         鹿児島県鹿児島市桜ヶ丘八丁目35番1号                      
                      国立大学法人鹿児島大学
                      鹿児島大学病院 経理調達課                                                    
                      TEL  099-275-5041                         
                      Email kanriho@m3.kufm.kagoshima-u.ac.jp

(一財)親和会より患者用車椅子、小児患者向けおもちゃ一式が贈呈されました

 今回、一般財団法人 親和会(平原 安昭 理事長)より車椅子10台と小児患者向けおもちゃ一式の寄附の申し出があり、12月18日(金)に、病院長室で寄附受納式が行われました。
 現在、本院には64台(医科58台、歯科6台)の車椅子がありますが、患者さんが多い日は不足することもあり、患者さんや付き添いの方々に大変ご不便をおかけしていました。
 寄附受納式では、(一財)親和会の 平原 安昭 理事長 から 坂本 泰二 病院長へ目録が手渡され、平原理事長から「患者さんやご家族の方々が安心して大学病院を利用できるよう、また、入院している子供たちに少しでも楽しい時間を過ごしていただけるよう、これからも病院環境のサービス提供に努めてまいります。」と挨拶がありました。
 引き続き、坂本病院長から(一財)親和会へ、「このように寄贈していただけることは非常にありがたく、大切に使わせていただきます。このご厚意を生かして病院を運営していきたい。」と謝辞が述べられました。

(一財)親和会 平原理事長(写真右) から
坂本病院長(写真左)へ目録の贈呈
(写真左から) 仲井事務部長、市村看護部長、
坂本病院長、平原(一財)親和会理事長、島森常務理事

本院職員の新型コロナウイルス感染について

 本院の職員(医療従事者)1名が12月23日(水)に新型コロナウイルスに感染していることが判明
いたしました。
 当該職員は勤務中、常時マスク着用を徹底していたことを確認しております。
 なお、当該職員が接触した箇所については消毒を実施しました。また、接触者に対して本日PCR
検査を実施しましたが、新たな感染者や院内での感染が疑われる事例は発生しておりません。
 本院としては、診療体制の変更はなく、通常診療を継続いたします。

 皆様にはご心配とご迷惑をおかけしますが、今後も鹿児島市保健所と緊密に連携し、感染拡大の
防止に全力で努めてまいりますので、ご理解ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

 感染した職員並びにご家族等の人権尊重・個人情報保護に関して、十分なご理解とご配慮をお願
いいたします。

                                              2020年12月24日
                                               鹿児島大学病院長
                                               坂本 泰二