鹿児島大学病院からのお知らせ

令和4年度 鹿児島大学病院 看護師特定行為研修センター 看護師特定行為研修 入講式について

 4月8日に、鹿児島大学病院看護師特定行為研修センターで、令和4年度看護師特定行為研修入講式が行われました。

 同センターは、平成28年8月に九州の国立大学で初めて、厚生労働省が定める看護師特定行為研修の「指定研修機関」として指定を受けました。

 本院の看護師特定行為研修センターで所定の研修を修了した看護師は「特定看護師」として、医師から出された手順書に示された病状の範囲内で、特定行為(医行為)を実施することができるようになります。

 今年度は、第7期生として17名の看護師が入講し、1年間の研修を受講します。

 入講式では、坂本 泰二 病院長から祝辞が述べられた後、垣花 泰之 看護師特定行為研修センター長から「看護師特定行為は、日本の将来を担う大変重要な職務になります。働きながら研修に励むことは、想像以上に大変かと思いますが、健康に留意し、1年間頑張ってください。」と激励の挨拶が述べられました。

 その後、研修生の代表から、本研修や看護師の資質向上への期待、地域への貢献などに対する力強い抱負が述べられ、最後に、メディアからのインタビュー取材や撮影が行われました。

坂本病院長(白衣)、垣花センター長を囲んで記念撮影
(撮影時のみ、マスクを外しました。)

令和4年度 新規採用者辞令交付式 について

 鹿児島大学病院では、4月1日(金)に「令和4年度新規採用者辞令交付式」を行いました。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、看護職員以外の職種は代表者に出席いただき、坂本 泰二 病院長から1人ずつ辞令が交付されました。

 辞令交付の後、病院長講話があり、坂本病院長から「鹿児島大学病院の一員として、自覚と責任ある行動が求められますが、ひとつひとつの積み重ねは、自信と誇りに繋がります。鹿児島県における医療の『最後の砦』として、一致団結して医療に取り組んでいきましょう。皆さんは仲間であり、鹿児島大学病院の財産です。これからの活躍を期待しています。」と挨拶が述べられました。

 鹿児島大学病院は、これからも患者さんの権利を尊重しながら、安心・安全・高度な医療の提供に尽力してまいります。

 坂本病院長から新規採用者へ辞令を交付  
講話を行う坂本病院長

新型コロナウイルス感染症対応支援に伴う本院へのご寄附について(お礼)

 新型コロナウイルスの感染が続く中、複数の企業、団体、個人の皆様からマスクやフェイスシールドなどの医療物資のほか、食品・飲料などの差し入れを多数いただいております。  

 皆様の温かいご支援に、心から感謝申し上げます。  

 ご寄附いただきました医療物資などは大切に活用させていただき、鹿児島医療の「最後の砦」として引き続き、安心・安全・高度な医療の提供に尽力してまいります。                           

                           鹿児島大学病院長   坂本 泰二

ご寄附いただいた法人・団体等の皆様(令和4年3月31日現在)

※お名前は、ご承諾をいただいた方のみ掲載しております。

イオン九州株式会社、株式会社ブルーム内メディカル for two 事務局 様

株式会社伊藤園 様

花王株式会社 様

鹿児島県医師会 様
 ( ※ 日本マクドナルド株式会社様 及び 有限会社タネガシマ様からの寄贈
    分を、鹿児島県医師会様を経由してご寄附いただきました。)

公益社団法人鹿児島県茶業会議所 様

鹿児島市茶業振興会 様

有限会社環境サービス 様

京セラ株式会社/京セラドキュメントソリューションズ株式会社 様

森永乳業グループ病態栄養部門 株式会社クリニコ 様

コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社/日本コカ・コーラ株式会社 様

株式会社サイドライン 様

一般社団法人JFTD/花キューピット株式会社 様

スターバックスコーヒージャパン株式会社 様

株式会社千代田テクノル 様

日本マクドナルド株式会社 様

株式会社日立製作所 様

水溜食品株式会社 様

三菱ケミカル株式会社 様

やくしま未来応援団2020 様

リコージャパン株式会社 鹿児島支社 様

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(一財)親和会より患者用車椅子、小児玩具一式が贈呈されました

 一般財団法人 親和会(平原 安昭 理事長)より車椅子9台と小児玩具一式(DVD16本)の寄附の申し出があり、3月28日(月)に寄附受納式が行われました。

 令和元年当時、患者さんが多い日は車椅子が不足することもあり、患者さんや付き添いの方々に大変ご不便をおかけしていたことから、親和会より令和元年度に10台、2年度に10台、今年度9台の計29台を3年間で寄贈いただき、現在は、患者さんが不自由することなく利用しています。

 また、小児病棟プレイルームに、令和元年度は絵本、2年度は玩具、今年度はDVD等を寄贈いただき、入院中の小児患者さんに大変喜ばれています。

 寄附受納式では、(一財)親和会の 平原 安昭 理事長 から 坂本 泰二 病院長へ目録が手渡され、平原理事長から「医療の最前線で、日々懸命に新型コロナウイルスの治療・看護にご尽力されている医療従事者の方々に、敬意を表するとともに深く感謝いたします。患者さんやご家族の方々が安心して大学病院を利用できるよう、また、入院している子供たちに少しでも楽しい時間を過ごしていただけるよう、これからも病院環境のサービス提供に努めてまいります。」と挨拶がありました。

 引き続き、坂本病院長から平原理事長へ、「本院へのご理解とご協力に、深く感謝申し上げます。このように寄贈していただけることは非常にありがたく、大切に使わせていただきます。このご厚意を生かして、引き続き健全な病院運営に努めてまいります。」と謝辞が述べられました。

(一財)親和会 平原理事長(写真右)から
坂本病院長(写真左)へ目録の贈呈
(写真左から)山﨑事務部長、宮薗看護部長、坂本病院長、
平原(一財)親和会理事長、島森(一財)親和会常務理事

4月13日(水)オンライン患者サロン開催のご案内

 日頃より、患者サロンをご利用いただき、ありがとうございます。
 参加者の皆さんと、不安や悩み、体験などを自由に語り合う1時間となっております。
 どうぞお気軽に、がん相談支援センターまでご相談ください。
 詳細につきましては、添付資料をご参照ください。

令和3年度 鹿児島大学病院 看護師特定行為研修センター 看護師特定行為研修 修了式について

 鹿児島大学病院看護師特定行為研修センターで、3月10日(木)に、令和3年度看護師特定行為研修修了式が行われました。

 同センターは、平成28年8月に九州の国立大学で初めて、厚生労働省が定める看護師特定行為研修の「指定研修機関」として厚生労働省から指定を受けたもので、本院の看護師特定行為研修センターで所定の研修を修了した看護師は「特定看護師」として、医師や歯科医師の判断を待たずに、手順書により特定行為を実施することができるようになります。

 今年度は、12名の看護師が研修を修了し、現在までに延べ70名ほどの特定看護師を輩出しました。

 修了式では、坂本泰二病院長、垣花泰之看護師特定行為研修センター長、鹿児島県看護協会の田畑千穂子会長からお祝いの言葉が述べられ、修了生からは、この研修により看護師としての質の向上ができたことへの謝辞や地域医療への貢献など、今後の抱負が述べられました。

 坂本病院長から修了生へ修了証を授与                 
  坂本病院長、垣花センター長を囲んで記念撮影
  (写真撮影時のみ、マスクを外しました。)

アメニティ施設名称採用者へ 記念品贈呈式を行いました

 このたび、鹿児島大学病院では、「鹿児島大学病院アメニティ施設整備運営事業」として、令和6年4月から令和31年3月までの25年間、大和リース株式会社と事業契約を締結しました。

 これに伴い、アメニティ施設の名称を桜ヶ丘地区内で公募したところ、109件の応募があり、厳正なる審査の結果、大学院医歯学総合研究科 心臓血管・高血圧内科学分野 の 山下 由美子 さんが応募した「sakura-peer(さくらぴあ)」の名称に決定し、2月28日に記念品贈呈式が行われました。

 贈呈式では、大和リース株式会社鹿児島支店 塚本 隆太 規格建築営業所長の挨拶の後、内門 康広 支店長から山下さんへ感謝状と記念品の贈呈が行われ、坂本 泰二 病院長から「桜ヶ丘に相応しい名称が決定し、非常に嬉しく思います。コロナ禍により財政もかなり厳しい状況の中、これからは、民間の力も借りながら病院を運営していく時代になりました。患者さんの和める場所として提供できるよう、皆様のお力添えをよろしくお願いいたします。」と祝辞が述べられました。

 アメニティ施設には、調剤薬局、コンビニエンスストア、カフェ、レストラン、理美容室、休憩コーナー等が設置される予定です。

  内門支店長から山下由美子さんへ記念品を贈呈   
出席者全員による記念撮影
★写真撮影時のみ、マスクを外しました。
完成予想図(外観)

診療再開のお知らせ(新型コロナウイルス感染症の発生について)

 2月17日にお知らせしました当院病棟における新型コロナウイルス感染症発生に伴う、新規入院患者及び救急患者の受け入れ制限並びに一部手術の延期につきまして、多くの患者様やご家族をはじめ関係する皆様方に、大変ご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

 当院では、感染事例の判明後、直ちに対策本部を立ち上げ、新規入院患者の受け入れ制限等、診療体制の一部制限を決定し、病院全体で感染拡大の防止に努めてまいりました。

 当該病棟では、最後の陽性者を2月21日に確認してから7日間、新たな陽性者は発生しておりません。

 このような状況を踏まえ、第三者の専門家と発生状況の検証を行い、2月28日(月)から通常の診療体制で再開することにいたしました。

 引き続き、鹿児島市保健所と緊密に連携し、感染防止対策に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

令和4年3月1日
鹿児島大学病院長
坂本 泰二

世界初!悪性骨腫瘍に対する承認(実用化)を目指した腫瘍 溶解性ウイルスの第Ⅱ相医師主導治験(多施設共同)を開始

 鹿児島大学病院では、独自開発した、がん細胞のみを殺傷する遺伝子組換えウイルス医薬「サバイビン反応性m-CRA-1」の、悪性骨腫瘍に対する承認を目指した第Ⅱ相医師主導治験(多施設共同)を開始したということで、2月18日に、探索的医療開発センターの 小戝(こさい)健一郎 センター長(大学院医歯学総合研究科 遺伝子治療・再生医学分野 教授)ら5人が記者発表を行いました。

 「サバイビン反応性m-CRA-1」は小戝教授らが開発したもので、がん細胞のほとんどで「サバイビン」という遺伝子が異常に生み出されており、この医薬がその異常な発生の仕組みに反応し、増殖しながらがん細胞を破壊します。また、正常な細胞には機能しないため、安全性が高く、副作用も非常に少ないことを、動物実験などで確認していました。

 悪性骨軟部腫瘍に対する第Ⅰ相治験は、2016年から鹿児島大学病院で実施しました。9人の被験者に対し、治験薬に関連した重大な有害事象が確認されず安全性が確認され、有効性を示唆する結果も見られました。この結果を踏まえ、悪性骨腫瘍に対する多施設共同(鹿児島大学、国立がん研究センター中央病院、久留米大学)第Ⅱ相治験を開始しました。

 悪性骨腫瘍は骨にできるがんで、100万人に対し4人(日本全体で年間500~800人)が発症する「希少がん」であり、有効な治療法がない状況にあります。今回、遺伝子治療薬として承認されれば「世界初」となるもので、今後2年間で20人を対象に有効性を評価し、2025年に再生医療等製品や希少がんに対するオーファンドラッグとしての早期承認申請を目指します。

 治験を担当する永野副センター長は「骨腫瘍は希少がんのため、製薬会社も治療薬が開発しにくい状況でした。実用化すれば、患者さんの希望の光になるのではと考えています。」と話し、小戝教授からは「一刻も早く患者さんに届け、将来的には多くのがんに対する適用を目指したい。」と力強い抱負が述べられました。

 本治験は、日本医療研究開発機構(AMED)の革新的がん医療実用化研究事業(代表:小戝教授)にて実施するもので、本学の大学院医歯学総合研究科 遺伝子治療・再生医学分野(小戝研教授、松田助教)、医学部保健学科 理学療法学専攻(永野教授)、大学病院 整形・運動機能センター(谷口教授)、同 臨床研究管理センター 治験管理部門(武田教授、二川薬剤主任)、同 検査部(橋口教授、山口准教授)、同 放射線部(吉浦教授、中條助教)らの共同研究グループで取り組んでいます。

報道機関からの質問に答える 小戝 センター長
(写真左から)整形・運動機能センター長 谷口 昇 教授、
探索的医療開発センター 副センター長 永野  聡 教授、
病院長 坂本 泰二 教授、
探索的医療開発センター長 小戝 健一郎 教授、
臨床研究管理センター治験管理部門長、薬剤部長 武田 泰生 教授
★写真撮影時のみ、マスクを外しました。

新型コロナウイルス感染症の発生について

 当院の入院患者様及びご家族の中に、新型コロナウイルス感染者がいることが2月14日に判明いたしました。

 これを受けて、当該病棟入院中の全ての患者様、職員及び関係者について、PCR検査を行った結果、複数名の感染が判明し、現在患者様は専用ゾーンで加療を行っております。

 これに伴い、PCR検査の結果が陰性であっても、職員の一時的な待機のため診療体制に少なからず影響が出ており、新規入院患者及び救急患者の受け入れ制限並びに一部の手術を延期させていただくことになりました。

 なお、外来診療は通常診療を継続いたします。

 皆様にはご心配とご迷惑をおかけしますが、今後も、鹿児島市保健所と緊密に連携し、感染拡大の防止に全力で努めてまいりますので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

                                 令和4年2月17日
                                   鹿児島大学病院長
                                      坂本 泰二