脳神経外科
099-275-5828
脳神経外科の紹介
脳神経外科では、神経の中枢である脳と脊髄を手術や血管内治療で外科的に治療しています。対象になる病気は、脳腫瘍、脳出血・くも膜下出血や脳梗 塞などの脳血管障害、脳や脊髄の先天性疾患や三叉神経痛、顔面けいれん、てんかんなどの機能的疾患、さらに脊髄腫瘍や脊髄の血管異常などで、神経に関する 幅広い領域の治療を行っています。
医師紹介
氏名 | 職名 | 専門分野 | |
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部門科長 | 花谷 亮典 | 教授、てんかんセンター長 | てんかん、脳腫瘍、眼窩腫瘍、機能的脳神経外科(顔面けいれん、三叉神経痛、不随意運動など) |
山畑 仁志 | 准教授 | 脊椎脊髄疾患、脳腫瘍 | |
医局長 | 米澤 大 | 講師 | 脳腫瘍 |
外来医長 | 藤尾 信吾 | 講師、下垂体疾患センター長 | 下垂体腫瘍、脳腫瘍、眼窩腫瘍 |
花田 朋子 | 助教 | 機能的脳神経外科 | |
病棟医長 | 田中 俊一 | 助教 | 脳血管障害 |
比嘉 那優大 | 助教 | 脳腫瘍、小児 | |
東 拓一郎 | 助教 | てんかん、機能的脳神経外科、脳血管障害 | |
泊 祐美 | 臨床研究管理センター 特任助教 | てんかん | |
菅田 淳 | 助教 | 下垂体腫瘍、脳血管障害 | |
永野 祐志 | 医員 | 脳血管障害、脊椎脊髄疾患 | |
牧野 隆太郎 | 医員 | ||
渡邉 章二 | 医員 | ||
鮫島 芳宗 | 医員 | ||
清水 真未子 | 医員 |
診療曜日・時間表
※専門外来は、初診・再診どちらも曜日指定があります。
初診診療曜日 | 火・木・金(頭痛外来は第2金曜日午後、第3火曜日午後のみ。頭のかたち外来は第1・3木曜日のみ) 外来予約制です。 初診の方は、紹介医より医務課外来予約担当(電話:099-275-5168 FAX:099-275-6698)にて予約をとり、紹介医からの紹介状をご用意ください。なお、予約担当と電話がつながらない場合は、脳神経外科外来受付(電話:099-275-5828)にご連絡ください。 |
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再診診療曜日 | 火・木・金 |
受付時間 | 8:30~11:00 予約の方は、予約10分前には診療部門科受付へおいでください。 |
診療時間 | 火・木 10:00~17:00 金 9:30~17:00 |
休診日 | 土曜日・日曜日・祝祭日・年末年始(12月29日~1月3日) ※診療部門科の都合により、診療日が変更になることもあります。 |
診療分野および高度な医療機器等
当科ホームページにてご確認下さい。(https://www3.kufm.kagoshima-u.ac.jp/ns/visitor/)
実績
脳はまだまだ分からない部分の多い臓器です。その脳が障害される病気に対して、外科的に立ち向かっていくのが私たちの仕事です。しかし近年の技術 革新はめざましく、脳の細い神経の走行まで見えるMRIや拍動する血管を写せるCT、回転しながら3次元的に脳血管を調べるDSA、脳の代謝が分かるPETなど、脳の働きは詳細に把握することができるようになってきました。
これらの検査をもとに、腫瘍の摘出範囲をコンピュータをもとに決定するナビゲーションシステム、腫瘍摘出度を術中に確認できる術中MRI、切らずに血管内から動脈瘤や血管狭窄を治す血管内治療、残存腫瘍を治療するガンマナイフやサイバーナイフなど、以前に比べ格段に安全で確実な治療効果が望めるようになってきています。私たちはこれらの新しい技術を最大限に利用しながら治療に取り組むとともに、さらに基礎のレベルから新たな 治療法の開発に向けて研究にも励んでいます。
診療科で扱った主な手術や処置の件数 2022年1月~12月
総手術件数 | 449件 |
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脳腫瘍 | 196件 |
血管障害直達術(脊椎・脊髄は除く) | 35件 |
血管内治療 | 86件 |
脊椎・脊髄 | 19件 |
機能的外科 | 36件 |
外傷 | 17件 |
先天奇形 | 1件 |
水頭症 | 34件 |
感染 | 8件 |
形成・修復 | 4件 |
その他 | 13件 |
確実に手術を行い、短期間で退院されている ことが、手術件数の増加につながっています。また血管の中から病変部を治療する血管内治療の数も増加しており、脳神経外科治療の中で果たす役割が、いっそう大きくなってきました。
頭痛外来について
2023年4月から脳神経外科の頭痛外来を開設します。
頭痛専門医2人で診療にあたる予定です。
頭痛は非常にありふれた疾患で15歳以上の日本人のうち、10人に1人程度が片頭痛もちであるとも言われています。(WHOと頭痛学会の疫学調査)
脳腫瘍や脳卒中など緊急性のある二次性頭痛の鑑別は大変重要です。一方で片頭痛、緊張性頭痛など一次性頭痛の患者さんの大半は医療機関を受診したことがない、あるいは受診しても「怖くない頭痛だから大丈夫です」といわれてそのままになっている患者さんも多く、特に有病率の高い片頭痛などの一次性頭痛による経済的損失は社会問題とも言われています。頭痛の治療も日々進歩しており、一次性頭痛はがまんしないといけない病気ではなくなってきています。ご自身の相談したいタイミングで頭痛外来を受診してみてください。
場所
よくある質問
頭の手術をする際には、髪は切るのでしょうか?
以前は頭髪を全部剃って手術をしていましたが、現在は細菌感染を起こさないためにも、また消毒法の工夫もあり、頭髪を剃ることはなくなりました。状況により異なりますが、全く髪を切ることなく手術をすることもできますし、皮膚を切る部分のみ、線状に髪を短くすることで手術が可能になっています。
開頭手術をすることなく治療する手段があると聞きましたが?
最近発達してきた方法に血管内手術と定位放射線治療があります。血管内手術は血管の中から、脳動脈瘤を詰めて治したり、血管の狭窄部位を拡張したりする治療法です。またガンマナイフ治療を代表とする定位放射線治療は、脳腫瘍や脳動静脈奇形に対して、放射線を集中的に照射し、治療を行うものです。どちらも体への負担が小さく有効な治療法ですが、治療の限界もありますので、詳細については直接専門医にお尋ね下さい。
頭が痛いときには、脳の病気が関わっているのでしょうか?
頭痛の原因はとても多様で、その原因の多くは、脳以外にあることがほとんどです。ただ時々、重大な病気が隠れていることもあります。特に突然始まる頭痛や、手足の麻痺やしびれ、言葉のしゃべりにくさなど、他の症状を伴う頭痛は用心しなければいけません。そのような際は、脳神経外科や脳神経内科などの専門医を、早く受診することをお勧めします。