令和6年能登半島地震災害における被災地の医療支援のため、本院では、災害派遣医療チーム(DMAT)※14名(医師1名、看護師2名、業務調整員1名)を1月20日~24日の日程で派遣しました。
本院のDMAT隊は、石川県の穴水町保健医療福祉調整本部業務と搬送支援業務を中心に活動を行いました。調整本部内では地域内の高齢者施設や障害者支援施設のライフラインや入所者数、避難状況などの情報を収集し、支援状況や医療ニーズについて調査を行いました。搬送業務では、高齢者施設から避難を行う入所者2名の支援を行いました。
医療ニーズは日々変化しており、状況に応じて活動内容も柔軟に対応しました。搬送支援を行った入所者様からは「ありがとう」とお言葉もいただき大変励みになりました。
一日も早い復旧・復興をDAMT隊、鹿児島大学病院職員一同お祈り申し上げます。
<本院DMATメンバーのコメント>
佐藤 満仁 医師(救急・集中治療部)
出来ることはなんでもやる!という気持ちで被災地入りしました。各入所施設により必要なことが異なっており、現場でなければ分からないことだらけでした。我々DMATだけでは出来ないことでも、他の支援チームと協力、対応し、多種多様な支援と継続的なサポートの必要性を痛感しました。我々の活動を支援、応援していただきありがとうございました。
西端 宏平 看護師(B棟7階)
「『これはDMATの仕事じゃない』は言わない。自分ができることは全部やる。 」の気持ちで、現地に向かいました。現地の状況を知り、自分達に何ができるのか、現地の方々のために何をすべきなのかをチームで話し合い、活動しました。自分たちの活動を次のチーム、さらにその次のチームに繋ぐことで絶え間ない支援が続けばいいと思います。
吉永 健嗣 看護師(救急病棟)
私たちの活動が被災地のために一つでも多くの力になれたらという思いで現地に入りました。現場では被災された方々や医療施設等にどのような支援が求められているか模索し、関係するチームメンバーで情報を共有し、必要な支援を行いました。今回の経験をしっかりと今後の支援に活かしていきたいと思います。
藏元 直也 業務調整員(臨床工学部門)
被災地では道路状況も悪く、断水が続くなど生活環境も復旧できておらず長期的な支援が必要だと感じました。今後も少しでも貢献できるよう支援を行い、今回の活動を今後に活かしていきたいと思います。
※1 DMAT(災害派遣医療チーム:Disaster Medical Assistance Team)
大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)から活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チーム




●関連リンク (鹿児島大学病院からのお知らせ)
令和6年能登半島地震に係る鹿児島大学病院災害派遣医療チーム(DMAT)を被災地へ派遣しました