小児外科
099-275-5900
小児外科の紹介
小児外科とは、こどもの手術をする診療科であり、対象となる疾患は消化器・一般外科、腫瘍、呼吸器、体の表面の病気などです。こどもは成人に比較してからだが小さいだけでなく、生理的な特徴が年齢によって異っており、十分なトレーニングを受けた医師が診療にあたる必要があります。日本小児外科学会は、こどもの病気を克服するために1964年に発足しました。こどもさんの外科診療に適していると認めた日本小児外科学会認定施設が全国にあります。ここでは厳格な条件をクリアした小児外科専門医が勤務しています。小児の外科的な診療は、ぜひ日本小児外科学会認定施設で受けられることをお勧めします。
医師紹介
氏名 | 職名 | 専門分野 | |
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診療科長 | 家入 里志 | 教授 | 小児外科一般、小児消化器疾患、内視鏡手術 |
外来医長 | 矢野圭輔 | 助教 | 小児外科一般 |
病棟医長 | 村上雅一 | 特任助教 | 小児外科一般 |
スタッフ | 川野孝文 | 准教授 | 小児外科一般 |
スタッフ | 大西 峻 | 講師 | 小児外科一般 |
スタッフ | 鶴野雄大 | 特任助教 | 小児外科一般 |
スタッフ | 田畑有弥子 | 医員 | 小児外科一般 |
診療曜日・時間表
※専門外来は、初診・再診どちらも曜日指定があります。
初診診療曜日 | 月・火・水・木 (午前・午後) 初診の方は、紹介医により医務課外来予約担当(電話099-275-5168、FAX099-275-6698)にて予約をとり、紹介医からの紹介状をご用意下さい。 ※現在、新型コロナウイルス感染防止のため、予約・紹介状による診療のみ行っております。 |
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再診診療曜日 | (一般外来) 月・火・水・木(午前) (専門外来) 月:胃瘻・気管切開(午後) 火:鎖肛、ヒルシュ(午後) 水:総排泄肛(午後) 木:肝胆膵(午後) 金:便秘外来(午前・午後) |
受付時間 | 8:30~11:00 救急の場合は、柔軟に対応いたします。099-275-5900または病院代表099-275-5111までご連絡下さい。 |
診療時間 | 8:30~17:00 |
休診日 | 土曜日・日曜日・祝祭日・年末年始(12月29日~1月3日) ※診療部門科の都合により、診療日が変更になることもあります。 |
実績
こどもは、大人には見られない疾患があるだけでなく、身体の構造や仕組みが異っており、診療の際にこれらの違いに習熟している必要があります。さらに、こどもはうまく症状を言葉で伝えることが出来ません。しかし、異常を教える信号を身体のどこかに出しているものです。我々は、まず患児を直接「見て」、「触れて」、「感じて」異常信号をいち早くキャッチするよう心がけています。そして、最も大事なことは患児本人、ご両親との信頼関係であると考え、常に対話を行いながら診療を行うよう心がけています。我々は、患児が病気とたたかうために小児外科医としての力を発揮するだけでなく、将来をになうこども 達を誇りと情熱をもって治療します。
令和元年度は全身麻酔下の検査、処置、手術を283例行いました。主な手術症例数を示します。こどもに優しい手術を心がけカメラを用いた鏡視下手術を積極的に取り入れています。
診療科で扱った主な手術や処置の件数 令和元年度
新生児疾患 | 16件 |
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鼡径ヘルニア根治術 | 29件 |
腹腔鏡下鼡径ヘルニア根治術 | 11件 |
腹腔鏡下虫垂切除術 | 20件 |
胆道拡張症手術 | 1件 |
固形腫瘍手術 | 9件 |
鎖肛根治術 | 5件 |
場所
よくある質問
小児外科はどんな疾患を治療しているの?
小児外科とは「小児の一般外科」です.一般外科の受け持ち範囲は呼吸器(気管・肺など)・消化器(食道から肛門までの消化管・肝臓・膵臓など)・その他のお腹の中の臓器(腎臓・脾臓など)・皮膚軟部組織(皮膚・皮下組織・筋肉など)などです。これらの臓器の外科的な病気、腫瘍などを治療します.具体的な手術は、実績の項目にあげた疾患以外には嚢胞性肺疾患、気管狭窄症、食道狭窄症、胆道拡張症、臍帯ヘルニア、臍ヘルニア、神経芽腫、肝芽腫、腎芽腫などがあげられます。
対象になる年齢は?
小児は0歳から15歳までとされるのがふつうです。つまり新生児期・乳児期・幼児期・学童期・思春期の病気を扱うのが小児外科です。また、出生後すぐに手術を必要とする疾患が出生前に見つかったら、胎児のご両親に出生後の治療法について説明をすることもあります。また、こどもの時に手術を受けても、術後長期にわたって経過観察を要する疾患もあり、病気の特性を良く知る小児外科医が他の診療科と連携を持ちながら診療にあたる場合もあります。
内視鏡手術をやっていますか?
小児に対しても麻酔技術の進歩、内視鏡器具の進歩によって内視鏡手術の適応は次第に広がっています。現在のところ健康保険が適応されている主な鏡視下手術は、腹腔鏡下ソ径ヘルニア根治術、腹腔鏡下虫垂切除術、腹腔鏡下胆嚢摘出術、腹腔鏡下脾臓摘出術、腹腔鏡下卵巣部分切除術、腹腔鏡下噴門形成術、胸腔鏡下肺切除術などです。