部門案内

光学医療診療部

099-275-5578

光学医療診療部の紹介

光学医療診療部とは主に内視鏡を用いた診断・治療を行う診療分野です。当院でも消化器内視鏡の検査や治療は光学医療診療部で行っています。近年機器 の進歩に伴い、消化器内視鏡における検査や治療の発展はめざましいものがあります。高解像度の内視鏡に特殊光や拡大観察も併用しながら、食道、胃、大腸の 消化管癌や炎症性腸疾患に対する精密な内視鏡診断を行っています。一方、従来検査や診断が困難とされた小腸病変に対しては、カプセル内視鏡を導入すること で詳細な診断が可能となりました。また胆膵病変に対しては、造影検査以外に胆道鏡・膵管鏡や超音波内視鏡検査を併用しながら診断に力を入れています。

治療では食道胃静脈瘤や潰瘍などの消化管出血症例での止血術、早期癌症例における内視鏡的切除術、また胆石や膵石症例の排石術や閉塞性黄疸、仮性のう胞におけるドレナージ治療など、消化管・胆膵領域の幅広い疾患に対し、内視鏡治療を行っています。

地域医療に貢献するために高度の内視鏡技術を目指す一方で、常に患者さんの立場に立った診療を心がけています。

部長(教授) 井戸 章雄
スタッフ 准教授:橋元 慎一

助教:盛 真一郎

医員:矢野 弘樹

(なお、診療は消化器疾患・生活習慣病学講座(旧第2内科)消化管・胆膵グループ及び腫瘍外科科学講座(旧第1外科)消化管グループと共同で行っています。)

【モットー】患者さんに安全でやさしい内視鏡医療を提供する事が職員全員の目標です。

※専門外来は、初診・再診どちらも曜日指定があります。

内視鏡による診断と治療

内視鏡診断

  • 上部消化管内視鏡検査(食道・胃・十二指腸)
  • 下部消化管内視鏡検査(大腸)
  • カプセル内視鏡検査
  • バルーン内視鏡検査(小腸)
  • 内視鏡的逆行性膵胆管造影検査
  • 超音波内視鏡検査
  • 胆道鏡・膵管鏡
  • 超音波内視鏡下穿刺吸引検査

内視鏡治療

  • 早期癌に対する粘膜切除術・切開剥離術
  • 出血性潰瘍・病変に対する止血術
  • 食道胃静脈瘤に対する硬化療法・結紮術
  • ポリープ(胃・大腸)に対するポリープ摘出術
  • 総胆管結石・膵石に対する排石術(乳頭切開・拡張術、電気衝 撃波胆道結石破砕術)
  • 胆管狭窄・膵石狭窄に対するドレナージ術(ステント留置)
  • 膵仮性のう胞に対する超音波内視鏡下ドレナージ術
  • 術後再建腸管に対する胆膵内視鏡(結石除去,ステントなど)
  • 消化管狭窄に対するバルーン拡張、ステント留置術
  • 義歯などの異物除去術
  • 胃瘻造設術

検査診療案内

(原則として内視鏡検査は平日に予約制で行っています。)

  • 消化器内科外来(初診・再診)   月・木
  • 上部消化管内視鏡検査       月・水・木・金
  • 下部消化管内視鏡検査       月・水・木・金
  • 超音波内視鏡検査          水・金
  • 逆行性膵胆管造影検査       水・金
  • 超音波内視鏡下治療      水・金
  • 内視鏡的粘膜下層切除術     月・水・木
  • 逆行性膵胆管造影検査       水・金

※外来診察日(初診・再診)は、月曜日と木曜日です。
※光学医療部では、患者さんのお役にたてるように上記内容の診療を行っています。ご質問等ございましたら下記までご連絡いただければ幸いに存じます。

職場紹介

内視鏡検査
内視鏡検査は、食道・胃・十二指腸を直接観察します。消化管の炎症・潰瘍・腫瘍等の診断ができます。超音波内視鏡では、膵臓癌をはじめとする腫瘍の診断や経消化管的に吸引針生検を行い(写真)、確定診断を得ることができます.

内視鏡的粘膜下層剥離術

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は早期癌に対する治療法です。お腹を切ることなく、内視鏡的に切除することができます。(写真)

胆のう・膵臓の内視鏡検査

胆のう・膵臓の内視鏡検査は、胆道や膵管に造影剤を注入しX線撮影をして胆道・膵臓の病気を診断します。黄疸がある場合にはステントなどを入れ治療したりします。

仕事上のエピソード

病棟の高齢の男性の患者さん、レントゲン室の前の椅子に座り下を向いて、大きなため息をされた。「どうされましたか?」と聞くと「近頃、便が細くなったので大腸癌ではないかと思って・・・」と心配そうな様子。検査が終わって異常なしとの声に「これでやっと安心して眠れます」と一言。本当に嬉しそうな笑顔が印象的でした。