部門案内

周産母子センター

099-275-5894

周産母子センターの紹介

鹿児島県内の周産母子センターは鹿児島市立病院を中心として、いまきいれ総合病院、鹿児島大学病院の3施設で連携を図っております。当院は主に先天性心疾患、小児外科疾患の患者さん、早産児(原則在胎32週以降)、低出生体重児(出生体重1,300g以上)の患者さんの治療を行っています。32週未満の早産や1,300g未満の低出生体重児、重症新生児仮死などの症例は鹿児島市立病院新生児内科と、当院で出生した早産、低出生体重児のGrowing careはいまきいれ総合病院新生児内科と連携をとりながら、診療にあたっています。

2022年のNICU入院患者数は172例、そのうち先天性心疾患の患者数3例、小児外科疾患の患者数21例(新生児期の手術数:14例)、新生児搬送受入数35例でした。

また近年は、周産母子部産科部門での胎児超音波検査の診断率の向上により、先天性心疾患、外科疾患の患者さんが胎児期に診断されることが多くなりました。当院の周産母子センターでは、胎児期から小児科、産婦人科、小児外科、精神科とカンファレンスを行い、安全に周産期管理ができるよう、また御家族のサポートができるようにMSWを含め多職種の医療スタッフが介入し、環境作りを進めています。先天性心疾患、小児外科疾患が疑われる患者さんや集中治療、専門的医療が必要な患者さんの御相談は24時間受け付けていますので、御連絡ください。

また大学病院では学生・研修登録医の受け入れなど教育機関として、教育・研修を行っています。患者さん、ご家族の皆様には、ご理解のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

スタッフ(新生児部門)

周産母子センター長 家入 里志
周産母子センター講師(責任者) 上野健太郎(小児科)
周産母子センター講師 武藤 充(小児外科)
周産母子センター特任助教 中江 広治(小児科)
周産母子センター特任助教 祁答院 千寛 (小児外科)
周産母子センター医員 光延 拓朗(小児科)
周産母子センター医員 神村 未来(小児科)

業務内容

  • 新生児の呼吸・循環管理による集中治療
  • 重症黄疸児の交換輸血療法
  • 新生児循環器
    ・重症先天性心疾患の周術期管理
    ・一酸化窒素吸入療法(NO吸入療法)
    ・低酸素濃度ガス吸入療法(N2吸入療法)
  • 重症呼吸不全新生児に対する高頻度振動換気(HFO)による呼吸管理
  • 補助循環(膜型人工肺)、持続血液濾過透析法を用いた管理
  • 小児外科疾患の周術期管理
  • 重症新生児外科疾患の栄養管理

毎週木曜日に胎児カンファレンス、金曜日に育児支援カンファレンスを行い、患者さんの問題点、家族背景、出生後の治療、遺伝相談の必要性の有無など情報共有を行っています。 また、鹿児島市内の周産期医療機関での連携をはかる目的で、毎週鹿児島市立病院で連携カンファレンスを行っています。

研究

  • 周術期管理(周術期急性腎障害(AKI))の発症、予防に関する研究
  • 一酸化窒素吸入療法に関する研究
  • 周術期プレセデックス指摘投与、離脱症状の予防に関する研究
  • 新生児肺高血圧症における血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の関与、miRNAの関与
  • 先天性心疾患における small for gestational age (SGA)と appropriate for gestational age (AGA)の予後に関する研究