部門案内

外来化学療法室

099-275-5694

外来化学療法室の紹介

近年、がんに対する薬物療法は副作用を軽減するための治療手段(支持療法)の進歩や有害事象の少ない新たな抗がん薬の開発などで目覚ましい変化がみられます。そのため、入院せずに外来通院しながら実施することが可能となり、患者さんが仕事や家事をしながら日常生活に近い形で、治療を継続できることが可能になりました。
2011年より外来化学療法室を開設し、少しずつ増床され、2024年9月のA棟竣工とともに化学療法室も移転しました。優しい音楽が流れる静かな室内には電動リクライニングチェアが18床、電動ベッドが3床あります。すべてのベッドにTVが設置されており、読書や飲食など桜島を眺めながら少しでも快適に治療ができるように配慮しております。

  

14診療科の様々な疾患の患者さんが、当施設で年間約5000件の治療を受けております。

●年度別外来化学療法室利用件数の推移

●診療科別利用状況

外来化学療法室のスタッフ

当施設は、室長、専任医師が各1名、看護師が5~7名(がん化学療法看護認定看護師2名含む)、薬剤師3名(交代制)がおります。専任看護師は患者さんの治療に関する相談や副作用への対処法を一緒に考えながらサポートしています。専任薬剤師は治療のスケジュールや薬の管理、副作用の指導を行い、患者さんに適切で安全ながん治療の提供に努めています。

治療を受ける患者さんのケア

患者さん方がより安全に、より日常生活への影響を少なく、より快適に治療を受けられることを目指しています。がん薬物療法は、吐き気や気分不良などの身体症状を伴うことがあります。また、脱毛や外見の変化で心理的負担がかかることがありますが、このような副作用をできるだけ少なくするために、化学療法を専門とした医療者(医師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、がん相談員、栄養士など)が患者さんの体調を観察し、できるだけ副作用が少なくなるようにサポートしております。副作用などで困った際には、いつでも医療者へご相談ください。

外来化学療法の安全管理と緊急対応

化学療法の実施において、何よりも安全管理が重要です。外来化学療法の治療スケジュール(レジメン)は、全て登録制となっており、レジメンを審査する委員会で承認を得て使用しています。登録されたレジメンは電子カルテシステムからオーダーが可能であり、抗がん薬の投与スケジュールの過誤や過量投与の防止に役立っています。実際に患者さんに投与する前には、薬剤師や看護師が処方内容を二重でチェックすることにより入念な確認を行っています。また、薬物療法は分子標的薬剤や免疫チェックポイント阻害薬など治療も複雑になっており、いつどのような症状が発生するのか予測不能なこともあり、体調不良時には、患者さんや家族がいつでも連絡でき24時間対応できるような診療科ごとの体制を整備しています。

【お問い合わせ先】
平日(8:30~17:00):099-275-(各外来の内線)
土日・祝日、夜間(17時以降~翌朝8:30):099-275-5111(代表)
外来化学療法室:099-275-5694

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